ゼリーのぐちゃぐちゃ言う音が自分のどこから発されているのか、俺は知りたくもない。
だが意識の奥底に追い払いたくとも、刺激は強烈で、他人に決して見せるはずもない箇所を暴かれているのだという羞恥が、俺を追い詰めた。
ベッドの上、後ろ手にネクタイで縛られて抵抗を封じられ、腰だけを高く上げる形で猗窩座の目の前に下肢を晒すあられもない体勢。屈辱に目尻にジワリと涙が浮かぶ。
「う・・・う・・・うぅう・・・」
「処女相手じゃこれくらいしないとな」
小さいと言ってもボトルひと瓶のゼリーを中に入れられたのだから、腹が重くてしょうがない。これは絶対に後で腹の調子が悪くなりそうだ。
だが一応猗窩座の気遣いが含まれていたらしく、ゼリーのお陰で指は痛みもなくスムーズに動き回り、かなりそこは解されていそうだ。
「指4本入ってるが、分かるか?」
「ううううぅ・・・」
そんなの分かりたくもない。中を擦り上げられる感覚は、一言でいえば不快感。
痛みは殆どないが、違和感と圧迫が俺を苦しめる。
カメラマンが下から映しているのも気になった。
多分、俺の尻の穴のアップを取っているのだろう。惨めなことこの上もない。
金のためだとはいえ、この身を切り売りしている気になる。
このAVで、俺の尻の穴を見ながら、誰かが自慰するのかと思うと、目の前が暗くなった。
それでも、20万。
20万。20万。
念仏のように心の中で唱える。
そうしないと叫び出してしまいそうだ。
我慢すれば、今月分は凌げる。