ふいに猗窩座に呟かれて、俺は目を見開いた。心の中ではなく、口に出して呟いていたらしい。
「そんなに金が欲しいなら・・・デートクラブでも紹介してやろうか? 売れっ子になれば結構稼げるぞ」
「そんな・・・の、・・・身体を売るなんて」
「・・・今さらだろ。今から掘られるんだから。することは一緒だぞ。・・・中を開発してやろうか? ハマると抜け出せないくらい、イイらしいぞ」
なぜ機嫌を損ねたのか分からないが、猗窩座はひどく意地悪だ。
女性ではないのだから優しくして欲しいとは思わないが、明らかな嫌味の連発に腹が立ってくる。
ゲイじゃないのだから、尻の穴が良くなる日は永遠にくるはずはない。
「早く・・・したらどうだ。喋ってばかりではなくて」
「・・・・・・いい度胸だな・・・。泣かせたくなるタイプだ、ホント」
更にグリっと指を捩じり含まされて、あ、と俺の口から引き攣った声が漏れた。それに気を良くしたのか、薄く猗窩座が笑う。
「このドS!」
「ああ、それが今日の猗窩座君の売りだからな」
指がいきなり引き抜かれ、上がる悲鳴を慌てて唇を噛んで耐える。唇が切れたのかちりっと痛んだ。
「まだ初々しい尻だな」
「・・・なんだ、それ」
「使い込んだ尻の穴は・・・見るとすぐに分かる」
「え。・・・そうなのか?」
「ここの皮膚が薄くなって、皺がなくなるんだ。つるりとして、それはそれで愛らしいが」
「・・・・・・・・・」
「締まりも悪くなるから、ウリをするなら気をつけた方がいいぞ」
殴りたい、と思う。
綺麗な顔で暴言を吐くこの男を思いっきり殴りつけたら、さぞかし気分がいいだろう。
「あ、ま、まて」
「もう講義は終了だ。あとは実技だな」
躊躇もなく熱く堅い何かが押し当てられて、俺は目を見開いた。
滾りは本人が豪語するようにかなりの立派なもので、そんなものが入るとは到底思えない。