浜松市の社会福祉法人の元理事が、工事を落札させる見返りに建築会社の役員から現金200万円あまりを受け取ったなどとして、元理事と社長の2人が社会福祉法違反の贈収賄の疑いで逮捕されました。

社会福祉法違反の収賄の疑いで逮捕されたのは、浜松市中央区の社会福祉法人、「和光会」の元理事、志賀口裕輔容疑者(47)です。

また、贈賄の疑いで逮捕されたのは浜松市中央区の建築会社「elemate」の役員、成田裕之容疑者(48)です。

警察によりますと、2人はおととし9月下旬から10月上旬にかけ、和光会が発注する施設工事の指名競争入札で、成田容疑者の会社に工事を落札させる見返りに現金275万円を受け取ったなどとして、社会福祉法違反の贈収賄の疑いが持たれています。

会社の役員から申し入れを受けた、元理事が便宜を図り、工事が終わったあと、会社から元理事の個人口座に送金があったということです。

この工事以外にも建築会社は和光会の工事を請け負っていて、警察は詳しい事情を調べることにしています。

警察は2人の認否を明らかにしていません。