ガキの頃親父がよく冬に背中が痒くなって薬を塗ってあげていた
なんでそんなに背中が痒くなるんだろとその時は思っていたがまさに今自分も同じ状況になっている、掻きむしって背中が傷だらけである
そんな中今日変な夢を見た
親父の背中に痒み止めの薬を塗ってあげていたのだがヘルパーさんが、そんなんじゃダメよと言って俺から薬の瓶を奪い取って瓶丸ごと一個分ごそっと掬い取ってベチャアっと塗りたくり始めた
その白い軟膏は普通に塗れば無色透明になるのにもう白いまま背中一面にへばりついている感じ
これじゃなきゃだめなのよと得意そうなヘルパーに親父はニッコリ微笑んで、いつもありがとう助かるよとお礼を言ってシャツを着た

なぜこんな夢を見たのか、やはり俺も誰かに背中にたっぷり薬を塗ってもらいたい願望が現れたのか
どうにも後味の悪い夢だった