【淫獣集会】〜ぶるつり肉欲の塊となる〜
2003年10月31日
中に入り、いつもの姿であるメガネを外し、服を脱ぎ、まずはいずれ顕著に現れるであろう欲望の塊を隠し、乗り込んでいく。
『淫獣集会』。重低音が響き渡る中、僕はダンスフロアをかきわけてさらなる暗闇へと入る。
覗き込めば早くも欲望を満たしていく獣たち。
休む暇さえないように。僕はまだ周囲を窺っていた。そのときだ。

僕の塊を触れる獣がひとり、ふたり。
僕はそのまま3、4人入ればいっぱいになる場所へ入っていく。
相手は多いほど愉しいものである。
そして貪り甲斐があるというものだ。
僕はいきり勃つふたりの獣の塊の相手をする。

交互に、同時に、いきり勃つその欲望の塊を、僕はふたりの顔を見上げて窺いながら飢えた獣の極く、食べてしまうかのように相手をする。
そして中が暑くなってしまったのか、ひとりがそこから出ていってしまう。
僕はもうひとりの獣の塊をじっくりと奉仕していく。
するとその獣も別の場所に行ってしまうが、さきほどのひとりの獣が戻ってきた。
そして僕は再びその獣の塊を奉仕していく。

じっくり、じっくりと、そしてときには激しく。やがてその獣の暴発が訪れた。
僕の口の中に、欲望の塊から吹き出した液体が注ぎ込まれていく。
最後まで吐き出したのちに「ありがとう」と抱き締める。
僕も笑ってその場を出る。そしてその場所より広い場所に入る。さきほどの獣が待っていた。
僕が近寄ると待ち構えたように合図をする。僕は合図の間もなくその塊にむしゃぶりつく。
前に長く暫くしていたから絶頂は近かった。
そしてまた、僕の中に吐き出された。

少しだけ話をしたのちに同じ場所の別スペースに移り、今度は獲物を見つけ、その塊に貪りついた。
今日は自分好みの良い躯と大きな塊を持った獣が多い。僕もこのままどうにでもなってしまおう。
同じ獣の一員として。
それからも僕は様々な獣の相手をし、自らも暴発のときを待つ。そして僕も暴発のときが来た。
僕の欲望の塊をむしゃぶりつかれ、暫くすると絶頂を迎えた。
震えるような雄叫びとともに、溜まっていた大量の欲望の液体を吐き出してしまった。

僕はまだ窺っていた。
まだ、足りない。が、まだ僕好みの獣が入ってくる。休む気配もなく。
そしてまた僕は獣に狙われ、相手をする。長くむしゃぶりついたのちに、だんだんと下が疼いてきた。
僕はその獣に「挿れてほしい」と言い、疼くその穴を犯されていく。
欲しかったのはやっぱりこの快楽の本能だった。

僕は雄叫びを上げ、獣が果てるまで犯され続けた。そのあとも僕は2、3度熱くなったその穴を犯された。
そのときにはその光景を見ていた獣たちが多くいた。僕は構わなかった。
寧ろ見せつけてやりたいと思う程だった。
そのあとで疲れたであろう僕の顔を見た獣はどれくらいいただろうか。

少し休んだ僕は、今度は犯したい気持ちが強くなってきた。
いい獲物がいた。
なかなかのいい躯をしている。複数の手と舌と塊がまさぐり視線が集まる中、
その獲物の穴をまさぐり、その中にガードした僕の欲望の塊をぶち込んだ。
いい声で哭く獣。それでこそ犯し甲斐があるっていうもんだ。もっと哭け。哭きやがれ。
暫く犯し続けたのちに、僕も2度目の暴発のときを迎えた。
動きが速くなる。速くなり絶頂のときが来た。
そして僕はその獣の中で果て、最後にお礼のキスを交わした。

結局僕は最後まで獣と化していた。
着替えて普通の姿になった僕だが、まだカラダに余韻と匂いが染み着いたままだ。                                           
自宅に戻れば、僕にはもう獣の姿はなかった。獣は屍のように眠りついた。
年明けにまたやるそうだ。1/3にまた獣になるからな。待ってろよ、獣ども。