(6) うさぎはいちごを9個食べた。
という文を聞くと、「うさぎはいちごを10個は食べていない」と思うわよね?
でもよく考えると、もし10個食べたなら「9個食べた」は確実に正しいじゃない?
だから(6)は10個食べた可能性も認めているはずよね? そう考えると、(6)の真理条件は
|{x | x はうさぎが食べたいちご}| ≥ 9
となるはずなの。これが ≥ でなくて = と理解されるのは「会話の含意」から生じると考えられているわ。
会話の含意は、前提と違って取り消せるのよ。
(7) もしうさぎがいちごを9個食べたなら、ビタミンCを十分に摂れているわね。
は、10個以上食べた場合もビタミンCを十分に摂れている、って主張しているでしょ?
でも(6)の文で「10個以上食べていない」という含意はとても強く感じられるから、大抵の人はこの文の真理条件が
|{x | x はうさぎが食べたいちご}| = 9
であると勘違いするのよ。
数学書でこういう文を使う場合、含意込みの意味で使うことが多いと思うわ。
「この方程式には解が9個ある」という文は、「解がちょうど9個ある」という意味で使われることが多いと思うわ。