一般銭湯・スーパー銭湯で・・・40
白雪姫はまだ、目を覚まさない。
ねぇ王子様、
二度だけ愛し合っただけだったのに、
あたしの中では
一生分、愛した気がしてるの。
あの夜の湯けむりに
あなたの白い肌と
歪んだ吐息が浮かんで消えて
今でも、脳の奥でループしてる。
アイドルみたいな可愛い顔して、
あんなに変態で、淫らで、
あたしのこと、壊してくれた。
それから何度銭湯に行っても
誰の目も、
誰の手も、
あなたの代わりになんてならなかった。
会いたいの。
もう湯船じゃ我慢できない。
できればベッドで...。
いや、心の中に住んでほしい。
…そんなこと思ってるあたしは、白雪姫。
あなたのキスでなければ、目覚めることなく、死んでしまう。
あなたの愛が、あたしを癒してくれた。
もう二度と、会えないの?
だとしたらあたし、永遠の眠りについてしまいたい。