TADA氏:
たぶん『鬼畜王ランス』は、いまではもう作れないんですよ。というのも、あの作品は自分の記憶力だけで全体を作っているんです。
だからフラグとかぐちゃぐちゃなんです。よくあれを覚えて、繋げていたなあ……という具合で。
──最初にチャートを作ったりとかではないんですか?
TADA氏:
作っていませんでしたねえ。組み立てながら、「次はこのネタを入れよう」と思いつくと、随時それを足していきました。
キレイにルート管理する手段を、自分たちで作れないんです。だから資料もあまりなく、すべて記憶だけで作ってました。
ですから『RanceX −決戦−』などは、作っているそばから、もう自分で忘れていくんですよ(笑)。『鬼畜王ランス』のころは、それが記憶力だけでできたんですね。
もう、年齢の問題ですかね(笑)。あのころは、この「ルートにはこのキャラがいる」などを、全部覚えていられたんですけどねえ。