間男を主人公に据えたりヒロイン視点で語るNTR作品はいままであったが、ヒロインが間女に主人公を寝取られるという主客転倒の形式はなかなか新しい
マゾ向けというエロシチュの限定性を除けばこのアイディアの新規性というだけでもすでに判定勝ち
かつ、リリス作品にしてはNTRというジャンルに必須であるような主人公とヒロインの関係性の心理のひだを描くような描写も冴えていた
顔のないモブ子によるホモソーシャルなおっせかい焼きと関係性の破綻に合わせるかのような敵意の放出、出口のない閉鎖されたクラス劇、テンプレだけどうまかったね
欠点は、主人公の堕落、つまり先生にせよ悪の女幹部にせよ間女に性的に堕落していく過程というのが、あまり上手く描けておらずいつものリリスゲーっぽく単に性獣化するだけだったところ
イヴの扱いも明らかに「未来のイヴ」=「(未来から来た)未来」を暗示させる内容だったにもかかわらず、うまく消化出来なかった点がマイナス