ハロー・レディ! Part7 [無断転載禁止]©bbspink.com
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輝ける少女たちへ――
2014年3月28日発売
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企画:日野亘
シナリオ:日野亘、衆堂ジョオ
キャラクターデザイン・原画:さえき北都
オープニング主題歌:『Soul Release』
歌/作曲:真里歌
作曲/編集; Meis Clauson
Sound produced by Angel Note
前スレ
ハロー・レディ! Part5
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ハロー・レディ! Part6
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次スレは >>970 を踏んだ方が立ててください
無理な場合は速やかにそれ以降のレスを指定し依頼しましょう 朔「『The oldest hath borne most; We that are young,Shall never see so much, nor live so long.』」
朔「『最も老いた者が最も苦しみ抜いた。我らは若く、これほどの目に遭うことも、これほど長く生きることもないだろう。』」 朔「 type King Lear V RUN 」
朔「『─────リア王V───若き霊長は星への賛歌を歌う』〈実行〉」 呪文部分も英語なのはマイナス
そこだけディエスを見習って欲しかった 起動のカギなんだからシンプルで短くないと生きていけないと思う type King Lear V RUN
現実的に使うならこのぐらいの長さだよね
アメフトのプレーコールみたい だが、成田真理の生きる世界はハローの存在する世界
シェイクスピアの戯曲を使っているのでアメリカよりイギリスに近いと思われるのだよ!! 今宵も詠唱がしたくてうずく…だが、一度起きたからには風呂に入らねばならない
それと4人で詠唱する前のエルへ───
ゾンビものはまだまだ栄えているのだよ!! 成田真理はゾンビというより亡霊だな
死んでも夢を叶えたいではなく、復讐を果たす為に死の淵から舞台に上がってきた亡霊 風邪を引く直前だったので体調が悪くあの時期はつらかった…故に、心残りがある
美鳥にも可能性があるというならやらねばなるまい
この先どうするのか?決まっているとも。私は征くべきところへ行き、成すべきことを為す。
成田「待たせてしまったようだが、約束を果たそう」 『ようやく戻ってきてみれば、この有様とはな。貴様がしでかしたのか、黄泉瀬時乃』 「なんだと───、お前は、どんな愚か者だ。オンスロート相手に、生身で!単身で!いったい何が出来る!!」 迷いはない。
それしか術ないのなら進む。
美鳥との約束を───成すべきを為す。 精神を集中する。
かつてなく深く、己の内側へ潜る。 成田真理は、死と近しかった。
七年前、死から息を吹き返して、<力>を見出した。 そこに、最初の間違いがあった。
成田真理の在り方とは何なのか。 復讐、呪詛の<ハロー>、『ハムレットXII』─── 復讐とは、成田真理の一部ではあるが、それだけでは在り方とは呼べない。 チリリリリリーン!チリリリリリーン!
成田様起きる時間ですよ
成田起きて下さい!出番ですよ!
成田くん起きよ、美鳥ちゃんが待ってるよ
成田起きて!胸は、揉まなくて!いいから…!美鳥の為に起きなさい!
成田テメェさっさと起きやがれ! <ハロー>とは、HMIの在り方の具象。その可能性だ。 成田「There are more things in heven and earth,Horatio,Than are dreamt of in your philosophy.」
成田「『ホレイシオ、この天と地の間には、哲学の手が届かぬものがまだまだあるのだぞ』」 己の深奥に眠る、原初の在るべき自分と、今ここにある自分の姿を重ねていく。 成田「 type Hamlet XII RUN」
成田「───“ハムレットXII”<実行>」 美鳥が扇を振るう。糸が舞う。踊る。おっぱいが揺れる。 美鳥が避けられないと確信した糸の檻を突破して、
こちらは、とうに疾走を開始している。 僅かな距離を進んだだけで、呼吸が乱れかける。
脳が焼けつくような頭痛に視界が歪む。 ゲプの呼吸で、心身の調和を取り戻す。
頭痛は消えない。やむを得ないだろう。負荷が大きすぎる。 脳の回路が焼けついている。
構うことなく演算を続ける。 死の寸前で見出した、己の可能性の先にあるものを行使する─── これが『ハムレットXII』と呼ばれた<ハロー>の、本来あるべき形だ。 意識を研ぎ澄ませ。
精神の全てを集中しろ。
脳を絞り尽して、美鳥のところまで辿り着け。 美鳥は知っている。
こちらの手段がわからなくても、記憶している。
あの森で、ただ一度、己を恐懼させたものを。 成田真理の右手───
それこそが、眼前で不可能を可能たらしめているのだと。 美鳥「 We are such stuff as dreams are made on.」
美鳥「『おお、人間を織りなすのは、消える夢と同じもの』───」 美鳥「 type The TempestZ RUN」
美鳥「───“テンペストZ”<実行>!!」 美鳥の全てを迎え撃った。三度目も、四度目も、五度目も。
迅雷の如く、右手が閃く。
誰にも触れられる筈のない<糸>を撃墜していく。 美鳥「有り得ない……こんなこと、有り得るわけがない……っ」 美鳥「どうして……どうして、止まらないの!?わたくしが守ってあげるのに、どうして、それを拒むの!?」 こちらは既に第七波の糸群を打ち破っている。
夜明けの空を飛ぶ流星のように駆ける。
美鳥まで、残り五十メートル余り。 無傷とはいかない。
全てを躱し切るのは、やはり不可能だ。
傷は無数。だが、浅い。致命傷は避けている。 不意に間近に出現した爆音は、かつて聞いた覚えのあるものだった。
橋のほとんど真下から、鋼の魔鳥は舞い上がった。 ───自立駆動型武装ヘリだ。
UH-1に擬装された最新鋭対地攻撃システムが、かつて討ち損なった獲物との再選に出現する。 夜明け前の闇に乗じ、天河の水面スレスレを飛行して接近したのか。 成田の掌打により制御不能に陥った機体を、最期は美鳥が容赦なく振るった見えざる糸に切り裂かれ、
鋼鉄の猛禽は末期の言葉なく、呆気ない最期を迎える。
そして、ようやく立ち上がった目の前に─── いつも通りの彼女のような。
微笑んで、涼やかに、優しげな物言い。 それは、つかの間だけ、時が巻き戻ったかのような───小さな奇跡。 別れを告げるように、素っ気なく伝え終える頃には、奇跡はとっくに立ち去っていた。 先程見た在りし日の幻が、決して故のない偶然ではなく、
最後の最後───全てを喪い果てても約束を果たそうとしてくれた彼女の魂が生んだ小さな奇跡だと、私は信じよう。 成田「次は、私の番だ。兜山美鳥、キミを守ろう。この最後の一曲を共に」 今度の言葉には、哀しいほどに何の心も魂もない。
壊れたレコードあもたらす。美鳥という過去の残響でしかなかった。 もう一度、爆発が起きる。
それを始まりとして、どちらともなく踏みだす。
スローテンポのワルツめいたステップを踏む。 全てを守る為に、己の羽根の下に抱きしめる。
愛の果てにある、完全制御の世界だ。 この火照った身体に繋がろうとする、無数の糸を右手で打ち落す。 稲妻に閉じ込めたように、宙に張り付く概念の<糸>の群れ。
一つ一つを磔にしながら、ジリジリと美鳥へ近づいていく。 オンスロートが表情を歪める。
人間の地平では理解しがたいその感情は、敢えて当て嵌めるなら、焦り、だろう。 絶対の静止。
───それが、ハムレットXIIと呼ばれた力の本質。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています