中学生のころ、マイは随分と学校でいじめられていた。
あまりにもいじめられ過ぎて、マイは明日が来なければいいと思うこともあった。
せっかくの数少ない友人に冷たい態度を取って、友人を傷つけてしまったこともあった。その友人に対しては今も申し訳ない気持ちを持っているが、
マイはそれを言えないままであったから、自然と、その友人とは疎遠になってしまった。
いじめられるのが嫌で、マイは登校拒否をするようになった。
親があの手この手で『学校に行かなくてもいいような方法で』マイに勉強をさせて、何とか高校にはギリギリのところで進学できた。もっとも、マイの
成績はその年の合格者の中で一番下だった。
それ故周囲の人々に『こんな成績でよくこの高校に入れた』などと言われたものだから、マイの心はまた傷ついてしまった。