>>409
「ここ、空いてますか?」
「え?あっ、はい、多分」
その新入生はアユミの隣に座った。物珍しそうにしているアユミを見て、新入生が話しかけてきた。
「あなた、この学校、初めて?」
「は、はい…実は…」
「そうなんだ。私は中学校から通ってるから、体育館しょっちゅう来てるんだ」
「そうなんですか…」
同級生なのだから別に敬語で話す必要もないのだが、初対面なのと『中学から通っている』という言葉に威圧感を感じたか、
アユミは敬語で答えることになった。