>>423
ハルカはふいに、そんなやりとりを思い出した。体を見られることは恥ずかしかった。いや、今でもまだ恥ずかしい。しかし、見られ続けるうちに体の中が熱くなってくる。
得体の知れない、熱い何かがこみ上げてきて、それがハルカの体を満たすのだ。

そのうちにハルカは目を閉じる。体が熱くなればなるほど、ハルカの中で新しい感覚が目覚めてゆく。それは…

「なんだ、これ…わぁ…きもちいい…ねぇちゃん…きもちいいよ…」
快感、という名の新しい感覚をハルカが知った瞬間だった。


「間もなく入学式が始まります。新入生のみなさんは自分の席についてください。保護者、来賓の方はご自分の席にお戻りください」
そんなアナウンスが聞こえてきた。ハルカの感覚は再び現実に引き戻された。