「おにいちゃん…」
リホはマイミのことを『おにいちゃん』と呼ぶ。そしてマアサのことは…なぜか『おかあさん』と呼ぶのである。
「ねえ、リホちゃん、ほらぁ…服、着させてよ」
マイミはそう言うのだが、リホは言葉に出さずとも、目で『まだ着ないで』と訴える。それを見てマイミは苦笑いを浮かべてしまう。仕方なく、彼は
リホのしたいようにさせることにした。
向き直ったマイミの胸板に、リホの顔が近づく。彼女はマイミの胸に顔を埋めた。ほんのりと汗の臭いがする。
「おにいちゃんの…汗のにおいがする」
「あっ…ごめん…ほら、ボク、汗かきだからさ」
リホは舌を出すと、マイミの胸板を軽く舐めた。