「ちょ、ちょっと、リホちゃん…」
二人の目が合った。リホは舌を出して悪戯っぽく笑う。リホがこの家の中でだけ見せる、無邪気な笑顔。その笑顔を見たら、マイミは何だかとても幸せな気分になった。
「リホちゃん…」
「おにいちゃん…大好き…」
マイミの体のあちこちに、リホの手がゆっくりと触れていく。胸、腕、腹、脚、そして…下着一枚を隔てて、その上へも…
外は夕陽が眩しい時間になった。光が射し込む部屋の中で、リホの"愛撫"が続いていく。マイミは何も言わずに、目を閉じてじっとしていた。
それが、リホのためになると思っていたからである。
そしてその"思いやり"は、リホにもちゃんと伝わっていた。
(つづく)