>>488
チサトは恐る恐る部員たちのロッカーを点検し始めた。点検し始めて三つ目のロッカーの扉を開けた時だった。
扉を開けるとバサッ、という音がして、チサトの足元に何かが落ちてきた。
「何だろこれ」
見たところそれは本のようだった。わざわざご丁寧にも本屋のカバーがかけてあり、表紙が何かは分からないようになっている。
チサトはつい好奇心が勝って、ページをめくり始めた。

「うわっ!」
めくり始めて数秒で、チサトはめくり始めたことを後悔した。
彼女の目に入ってきたのは、自分とそう歳の変わらないであろう女が…全裸でこちらを向いている写真だったのである。

「うわー…ミヤモトくん…こんなの見てたんだ…」