歳の離れた従妹が可愛過ぎて拡張工事をした思い出話
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紗綾っていうグラビアアイドルを覚えているだろうか?
その紗綾が巨乳小学生としてもてはやされていた頃を時代背景として読んでもらえると幸い。
年が明けたばかりだが、8年前と表したらいいのか、お陰さまで就職も内定をもらい、実際のところ
それは執行猶予中の身にも似て、思い切り羽目を外すという訳にもいかず、車の免許はもう3回生の
時分に取ったし、昼間に限ると友達も捉まらんねーといった夏休み初めの話。 母親には二人の弟がいて、長男であるほうの弟は家を継いでいることもあって、つまりは俺にとっては
“田舎”母親にとっては“実家”であるわけだから、距離があるといってもことあるごとに訪れるし、
その叔父の子供たち、つまりは従兄弟従姉妹たちは全員幼い頃からよく知った仲で、あまり歳も離れて
いなかった。ただ、向うは九州人のまま育った者なので、関西に育った俺とはちょっとした壁みたいな
ものを感じることもなくはなかった。
もう一人いる弟は、聞くところによると祖父の葬儀の際に俺とは顔を合わせているはずだと母親曰く
なのだが、10年以上も前の話だし全く記憶がなかった。
それに加えて、母親でさえ最近まで消息には疎く、ほとんど絶縁に近い状態だったらしい。 祖父の葬儀の時の話に戻るが、母親も、長男であるほうの弟も、次男はまだ独身だとばかり思い込んでおり、
数年後になって、離婚したんだか嫁が逃げたんだか、よくは解らないが、とにかく事情ができて娘を預かって
くれないかと俺の母親に打診があって初めて、俺にとっては従妹、母親にとっては姪っ子が突如現れたわけで、
姿を消した嫁のことなど、想像としてはまだまだ遠い幻に近い存在だった。
けれども現実として小学生の娘は存在し、帰宅してみると普段は俺が座っているはずの場所で機嫌よく
アイスを舐めていた。
「預かるっていったって、おたくら(両親)共働きじゃないすか?」
実際には口から出なかった台詞が頭の中で回る。 俺の暇を見越しての了解なら反論を挟む余地はもうないのだろうし、差し出されたアイスを受け取った
時点で俺も了解とみなされたのか、まあ長男が継いだ“田舎”だったら夏休み中に俺みたいのが増えてる
のは当たり前の光景か、と、そう考えたら妙に納得できた。
そもそも嫡男とその予備が不仲なんてことは歴史の例に山ほどあるわけで、そうなってくると頼みごとが
長女である母親に来ても何の不思議もないことだった。
「赤ちゃんやないんやから何でも自分でできるよね?」
母親の問いかけはもちろん娘に向けられているが、その様は俺に見せつけるための言わば茶番である。 大きく肯いた娘はアイスを食べ終わり、口の周りをぐるっと舐めた。
夏の女児の格好に貧相もみすぼらしいもあったもんじゃないとも思うが、余所行きといった気合いも皆無な
せいで、まるで捨て犬を拾ってきたような風情が漂う少女だった。
よく日焼けしているせいで見落としそうになったけれど、歯並びも綺麗だし、もうちょっと小奇麗な成りを
させれば美少女と呼んで差し支えのないポテンシャルを俺は読み取っていた。
ダイヤの原石とか、言葉は色々浮かんできたが、だんだん気恥しくなってきたので現実に戻ってみたところ、
少女は真っ直ぐに俺を見据えていて、ちょっとたじろいだ。 「じゃあ昼間は俺しかいないけど、大丈夫だよね?」
などと訳のわかったようなわからないような台詞を吐いて、ややうろたえ気味。
パンツルックから伸びた脚をブラブラさせながら少女は大きく肯いた。
ポニーテールというか、ただ無造作に束ねただけの長めの髪が応じて揺れる。
母親から名前を紹介されたが、さすがにそのまま書くわけにはいかないのでそのへんのやり取りは省略する。
俺も「○○です。宜しくね」などと律義に慇懃に一礼して返した。
何かよく解らないが、向うは俺と違って娘とはいえ今のところは“嫡流”と同じ名字を冠する存在であり、
年齢差を無視したら俺のほうが下の身分のようにも思えたからだ。 ただ、それなりに第二次性徴が進んでいる体を子供服に無理やり押し込めた様は変に艶めかしく、俺が
ロリコンかどうかを論じる前に何かの手当てが俺のほうか相手の方なのか、とにかく要るなと思った次第。
ちなみに、この時はまだ紗綾を比較対象として意識はしていなかった。
子供は子供同士・・・なのか?
母親に指示された声は聞こえなかったが、自分の部屋に帰ろうとする俺を従妹は追ってきた。
階段途中の折り返しでスルリと俺を追い抜き、どの部屋も扉は閉まっていたが従妹は的確に俺の部屋を
選んで、そして入った。
「由依はここで寝たい!」
文字にしても方言ニュアンスは微塵も伝わらないが、ベタな関西イントネーションで補完してもらいたい。
あと、由依というのが仮名か本名かは明かさないでおく。 >>12
追々本文中で明かしていくんじゃだめっすか? こいつはエロ小説書きたいのか?
無駄な脚色多すぎ。 >>16
どう受け取っていただいても結構ですが、現実はおそらくもっとあなたにとって
不愉快なことになると思いますよ。
さようなら。 ベッドに大の字になっている由依を俺は部屋の外から眺めている。
普段使うことのないインターホンの内線機能を使って俺は母親に呼びかけた。
「俺のベッドで寝るて言うたはりますけど」
“言うたはる”は敬語表現である。嫌味とまでは言わないが、何というか「お姫様がそう仰せですよ」的な
感じを込めたつもり。
もう一瞥すると、由依は今度はうつ伏せてピクリとも動かない。プリッと張った尻が無条件に可愛い。
もちろん自分で自覚したことはないが、何というかオトコの匂いに無反応なのか、わざと嗅いでいるのか。
「ええやない好きにさしたりぃや。あんたは夏やねんからどこででも地べたで寝たらええがな」
地べたはないやろ。俺は食い気味に通話ボタンを押して切断してやった。 俺も部屋には入ってみたものの、実際に「臭くないの?」と聞く度胸はなく、ただ傍観するしかない。
「由依とこ(由依の家)は二階とかないねん。ベッドもないねん」
うつ伏せたまましゃべるので声がくぐもっている。それを面白がっているのかクスクスと笑っている。
この家でベッドに寝ているのは俺だけだからもう譲るほかはあるまい。
かと思ったら急にクロール?を始めた。
それが終わって、大きな深呼吸のあとに由依は頬杖をつきながら唇に噛んだ髪を除いて、それからようやく
こっちを向いてくれた。
「ここらプールある?由依なあ水着持ってきてるねん。学校のとちゃう(違う)でスイミングの競泳用のやで」 紫と黒の・・・と水着の話はまだ続く。この時には仰向けて、顔の前に持ってきた両手で三角の形を作って、
それをこっちにも向けてくれたが何を意味してるか未だに解らないので、今度聞いてみようか・・・。
(などと思った記憶があるが未だに聞いてはいない)
それにしても当時の由依はキッツい大阪弁を使う。
自分とて関西人だが、もしや漫才師の娘かもと思わせるほどだった。
そんなところへ母親が上がってきた。
手にはファブリーズ(消臭スプレー)を持っている。
それはなんぼなんでも息子に失礼でしょう!とは返したかったが、現実かとも思えたし、由依に臭ーい
と言われて心が折れるよりは先手必勝だと納得することにした。 両親の寝室も二階にあって、俺が今夜寝るとしたら一階六畳の和室が考えられた。
遅くに帰ってきたのか、夫婦喧嘩をしたからなのか、そこには時折父親が布団を敷いて寝ていることがあった。
そもそもは足の弱った老人の寝室として設計されたのが一階和室の標準だったのかもしれないが、一階に
老人が寝ていることが阪神大震災の折に仇となって犠牲が増えたので、今どきの標準とはもう違っているの
かもしれない。
それはさておき、由依一人を俺の部屋に置いて、色々と引き出しやら探られるとまずいので、この案はやはり
却下して、ベッドの脇に眠ることに決めた。
母親が諫めて止めるかもしれないが、それを言うなら平日の昼間は今後かなりの間俺と二人っきりになる
はずで、そうなったらもうこの“預かり”自体が成り立ちにくくなる。 それにしてもこの娘、社交的というのとはちょっと違う気がするが、いくら血縁者とはいえ母や俺にこんなにも
すぐに馴染んで、とにかくマイペースというか物怖じしないというか、今後主に振り回されていく俺にとって
結果的には一期一会になったけれども、波乱を予感させる始まりであったには違いない。
俺の母親は8時−10時・14時−16時のパート勤務をしている。土日も基本は休みではなく、平日に週2回ぐらいの
ペースで休みをもらっているようだ。それが雇主の都合と我が家の“控除”にとってベストであるらしい。
夏休みなんかは父親と自分用の弁当を作り、まあ箱詰めしていないだけで同じ内容のものを俺は食べるわけだが、
4時間もの“昼休み”をどうやって過ごしているのか、由依が来るまでの俺は考えたこともなかった。 俺はというと焼き鳥屋でのバイトは結構長くて、当時の彼女もそこで知り合った、俺が普段接する機会のなさそう
な世界に住んでいる、簡単に言うとヤンキーなのだが、水と油に近いのにどうにかこうにかやっている。
この彼女で俺は一回生の夏に童貞とおさらばしたわけだが、彼女が時折語る中絶経験はたぶん作り話なんじゃ
ないかと薄々思っている。根拠はないがおそらく間違いない。だとしたら何のためなのだろうか。
厳密に避妊をさせるための脅しや戒めに近い感じでもなさそうで、初めのうちは今日は着けなくても外に出して
くれたらいいよなんて言われて真に受けてその通りにしていたが、もう何年も必ず装着しているし、マンネリか、
中折れすることも多くなったのでセックス自体がほとんどレス状態になっていた。
都合のいい女とはよく使われる表現だが、俺たちの場合は俺が都合のいい男になっていた。
彼女に強く乞われれば出かけて行って抱くのはやぶさかではないが、先にも書いたように中折れすることもあって、
もう見捨てられそうなのかな?とも思い始めている。 それはそれでまあいいか。男にしてくれた恩があるし、こちらからことを荒立てて結論を急ぐ必要に迫られても
いないので流れるに任せていた。
ただ、車の免許を取得して自動車に乗るようになったら、原付バイクはちょっと怖いというか億劫に感じるのは
隠せない本心で、それを言うと彼女が寂しそうにするのがいたたまれなかった。
まあそんな話はこのぐらいにしておいて、俺のバイトはシフト表に準ずるので一言で言えないが、18時から24時の
間に限られるのは確定事項で、出勤の前には真冬を除いてシャワーを浴びることを常としていた。
高尚な理由付けがあるわけではないが習慣化していた。
なのでこの日もシャワーを浴びるために浴室に入った。 俺の替えのトランクスは、洗濯機の上にあるほとんど使わなくなった乾燥機の中に積んであるので、傍目には何をしに
消えたか、特に由依には解らないだろうと思っていた。
浴槽のふたを開けると前日の残り湯があった。俺はこのシーズンには湯船に浸からないし、誰も抜いていないという
ことは、今夜もこのまま沸かすことが容易に想像できたが、親戚とは言え客人を迎えているのだから新しくしよう
と思い立って栓を抜いた。
確かそのへんのタイミングで浴室のドアがゆっくりと開いた。
俺が湯を抜いていることに気付いた母親が止めに来たのかと思って、下半身はやや反対方向に捻りながら、顔は扉の
ほうを向いて見てみると、そこに立っていたのは母親ではなく由依だった。
「汗掻いたしうちも入ろ」
言うなり体をくねらせ始めて、上半身から裸になろうとするので、 「待て待て待て待て」と押しとどめる仕草をしてみたところ、もう由依のシャツは首を通って自ら目隠しの状態になった
タイミングだったから、こちらのイチモツを見られることはなかったはずだが代わりににもう充分におっぱいの形に
膨らみ始めている部分が白く焼け残って揺れている由依の第二次性徴が俺の目に飛び込んだ。
寸でのかわしで俺の手が乳房に触れる事故は免れたが、「ん?」とシャツを由依が戻したせいで彼女の視界は回復し
「あ、チンコ!」
その声はひょっとして母親にまで聞こえたかもしれず、俺としては少し皮が戻っていたところを見られた?との
危惧が真っ先にあって、うろたえることしきり。
乳首の、大人サイズと子供サイズ(=俺サイズ)との中間具合が妙に鮮烈で、エロよりは、あ、可愛いとの思いが
強かったが、人に説明して納得してもらえるはずもなく、
「お風呂洗いながらシャワーしてるだけだから・・・」
由依はすぐに納得して帰ってくれたが、この状況を母親に何と話すだろうかと気が気ではなかった。 それにしても、剥けているかどうかを最大の懸案として考えた俺とは何だったの?との思いは残った。
自分が瞬時に思ったことを後から理由付けするなんて変な話だが、由依が父親と二人で暮らしているとはもう知識と
して入っているし、そうなるときれいに剥けてる大人のモノを見て声を上げるはずもなく、それじゃあ同級生とか
そういうのと同じって意味だったのかと思ったら、ちょっと恥ずかしいというか、情けないので、それは誤解です!
と弁解したい気持ちが沸いた。
それはそうと、俺の顔って叔父さん(由依の父親)と似てるんだろうか? バイトから帰ってみると、ベッドの上の薄掛け布団やらがすっかり更新されていて、あーここで寝るのはマジなのね
と再確認。すると脇に積んであるのが俺が今朝まで使っていたそのままの寝具なのか。
いざとなったら一階のリビングに運んでソファで寝てもかまやしない。
そういや由依の姿を見なかったが大して広い家でもない、そうなると風呂か。
俺の部屋には、勉強机のほかに座して使うタイプのいわゆるパソコン机があって、それはベッドとベランダに出る
サッシの隙間にきっちり収まる形になている。
鎮座しているのはミレニアムのちょっと前(?)に買ったiMacだが、当時でもう埃の積もるままになっている。
キーボードを置いていた引き出し棚に隠すようにすっぽり収まったノートは、もう紙媒体のズリネタが存在価値を
失うほどの“蔵書”を備えており、極論するとこれさえ由依から遠ざければ懸案は事実上皆無であり、この部屋を
由依に明け渡すとしても問題はなかろう、と簡単に解決に至った。 毛玉だらけのパジャマ(元は外着?)でバスタオルを頭にターバン巻きした由依は俺の部屋をちょっと覗いただけで、
「下りてこないの?」とだけ言って消えた。
毛玉のことは強く印象に残っているが、実際にこのシーンで確認できたかどうかは怪しい。
さては記憶が組み替えられている?
嘘を書くつもりはないので、以降はご容赦を。
俺が返事をしようとしてももうそこにはいなかった。
邪魔だったかな、そう思って俺も下に下りた。 シャンプーやらの並びが微妙に変わっていて、あー確かに由依が使ったんだなと実感させる。
明日からどうやって接するというか過ごしていけばいいのだろう。
そう言えばあの髪、あの長さでスイミングとか、キャップにどうやって収めているんだろうと考え始めると、リアルに
風呂に入っている姿を妄想し始めていることに気付いて慌ててかぶりを振る。
ロリコンぽいから禁忌なのか従妹だから禁忌なのか。
これは今思い浮かべるから出てくる選択肢であって、当時はどう思ったんだろう。
ちょっと後になって、俺は紗綾を引き合いに出して自己弁護に走ることになるのだが、そのイメージが強くて、初めて
由依にあって、その無防備過ぎる無垢にドギマギさせられたことを忘れかけている。だけどそこが一番忘れたくない
部分なんだけど、思う通りに物事はいかないと改めて突きつけられる思いがする。
間違いがあってはならない。用心に用心を重ねるつもりで風呂で性欲を抜いた。
かなり時間がかかった。これが初日の夜だったかどうかも実は定かではないのだが・・・。 母親は呑気なもので、普段通りにパートに出かけていった。
息子を信用しているのか、それとも想像力が欠如しているのか。
答は俺自身の行いに委ねられている。
とはいえ俺には小娘より精神的に上に立つための秘策があった。
早目の昼飯を済ませて由依を車で連れ出した。
総合スーパーが核となったモールにである。
普段よく利用する100円ショップのそばにティーン向けのランジェリーショップがあって、そこの店員さんに何とか
してもらおうと俺は考えた。
由依の周囲にも同性で年上に人もおろうに、あの胸を無防備に晒していてはこちらが気になって仕方がないのだ。 由依は、純粋にブラジャーに興味があったのか、お金を俺が出すと言ったから喜んでいるのか、そこのところ詳しくは
判らないが、乗り気には違いない様で、助手席にいて何度も首元から自分の胸を覗き込んでいた。
若い女性店員は若干俺をいぶかしんでいるうだったが、由依には兄妹設定を飲み込ませていたので何のことはない、
スポーツブラの扱いはないので普通のでいいかと言うが、こちらとしてもスポーツブラの定義は解ったような解らない
ような、とにかくスポーツブラなら100円ショップでも見た気がするので“普通”のでお願いしますと告げた。
ワイヤーもないほうがいいですね?
ちょっと由依と顔を見合わせたが、答えが用意できているようには見えなかったので、お願いします、とだけ。
この日以後はスーパーで買ったアイスをフードコートの休憩スペースで食べるのが常になったが、最初だけは気取って
専門店でジェラート(?)を買って食べた。異様に高かったと記憶している。 帰ると俺の部屋に直行して由依が無造作にベッドに買い物を広げた。
俺も大人としての責任においてレシートを商品を見比べて確認する。
ブラ&ショーツセットが3点。
白地に水色でスヌーピーのイラストがあしらわれたものが1点。同じく配色が変わって白地に赤っぽい茶色のスヌーピー
が1点。俺としては手にとって念入りに検分したわけではないので下(ショーツ)は白の無地としか認識できず。
もう1セットは白と紺の市松模様で、下はなぜかグレー(霜降り)単色だった。
実は総合スーパーのほうの子供服売り場へも行って、夏物だからごくごく簡単なコーデなのだが、へえ子供服って
サイズ160まであるんだねーとか感心しつつ、こちらは特売ワゴンの商品をノリで選ぶ感じになって、じゃあ適当に
150サイズでいいだろうと何点か選ばせた。スカートだかパンツだかは買ったのかどうなのか、由依が紙袋に入れて
家から持たされた着替えのと俺には選別はできなかった。
ここので3枚セットとかかな、下着のパンツを半ばふざけてカゴに放り込んだのを何となく覚えている。 ワゴンには女児パンツなのに大人の勝負下着みたいのがちょくちょく紛れこんでいて言葉を失う瞬間もあった。
靴下はいらんやろ、と却下したが、俺のトランクスを由依が選ぶと言うので任せたが、こんな兄妹設定って実際に
いるのだろうか?
部屋での話に戻すが、ふざけて由依が俺にトランクスを投げ付けるので値札みたいのを剥がしてから投げ返していると
いつしか投げ合いになって、今日買ったブラやらショーツだけでなく、勝手に出してきた俺の洗濯済みやらもいつの間
にか加わっていて、ちょっと怒った感じ出して体を押さえたら、やべ、もう所々女の体になってる、とたじろいだが
由依はお構いなしで、こっちはいつしかメガネがぐじゃぐじゃになってしまって降参。
(ん?もうコンタクトやめてたかな・・・)
はさみを渡す段になって、もうマジおふざけ禁止な。
俺はパソコン座卓に向かって、当時いつもチェックしていたサイトを見た(見てたんだろうな)。 >>37
あ、そのほうがよいセンスですね!
見抜かれた感じがします。 そうするうちに由依が「見てー」と声を上げるので顔を向けると、ブラを着用して、もちろんパンツも穿いているのだが、
まさにこれが仁王立ちといった格好でベッドの上で跳ねながら一回につきおよそ90度ずつ回る。
まだ硬いのか、乳房が揺れることもなく、いいんじゃないかな、とは俺の心の声。
ブラ自体の造りが小さくて、何だかミニチュア感があってそこがまず可愛い。
大きく揺れているのはやはりポニーテールだけ。
似合ってるよって言うのもなんだかな・・・。
やがてちょっと寄ってきて、パソコンの画面を見ようとしたのかちょっと俺を挑発したのかの前屈み。
肩の上を通して髪の束を前に持ってきて、それでもって胸の谷間を隠そうとしたのか、たまたまの偶然なのか、その姿
が無条件に可愛くて俺が照れた。
そういう時は話題を変えるのがよろし。
「その髪の毛って大事に伸ばしてるの?」
ちょっと首をかしげて髪束をつまみ、毛先を確かめるように由依が見る。 ブラはいいとしても、風呂前にパンツの試着はどうか・・・と俺は考えていた。
まだあまり自分の体のことを知らないんだろうな。大きな変化をまだ迎えていないのかもしれない。
「夏やし思いきって切ろかな、お兄ちゃんどう思う?」
俺か、結局返ってくるのか。
それにしてもパンツの生地が薄過ぎる。見ないように意識してもどうしてもチョロチョロと目が行ってしまう。
形としてはヘソが隠れるタイプなのでいいのだが、綿の薄さってここまでのコストダウンが要るかね?
丘の盛り上がり、発毛の有無や亀裂までもがほとんどリアルに再現されている。
俺は幼馴染として近所に同年代の女の子がいたから、草むらなんかで、守ってやるよ的な格好をつけて、直近で並んで
おしっこをしたことも茶飯事だったので、思い入れと言ったら変だが、女児のいわゆるワレメに大興奮って感じでも
なかったが、さすがにもう来年は中学だよって年代の思い出ではないから、こんな様子で世間を闊歩していて危なく
ないのかと心配にもなった。
初め無地だと思っていたパンツ、お尻の側にドーンとイラストが入っていたw 俺が小さい頃から通っている理髪店は奥さんがたぶん美容師だ。
最近では高校生になったのかな、娘も同じ道を歩むつもりなのだろう、シャンプーなんかは手伝っていて、
奥さんなのか娘さんなのか判らないこともある。・・・と書いてみて、やはりおれはもうコンタクトやめてたのかな、
と気になってしまう。
俺自体は髭剃りシャンプーぐらいしか奥さんにはしてもらったことがないが連れて行ってとりあず間違いはなかろう。
翌日は確か、雨こそ降りはしない曇天で、理髪店までは歩いても大したことのない距離であったが、車を出した。
朝から母親と洗濯物を畳んでいたみたいだが、昨日の買い物の話はどこまで語っただろうか、と少し気になった。
こちらからあからさまに聞くことはなかったが「パーマ当てたら?」って言われた、と語るところを見ても、こりゃ
結構話してるなと想像できた。
ま、こうなると口止めしないことが肝心か。
姉妹とかいたことないし、可愛くって仕方がない。
いざとなれば嘘ではないし、そう言うつもりだった。 「それ、してて変な感じしない?」ブラのことを聞いている。
わざとなのかどうなのか「それって何」みたいなやり取りが何回かあった。
俺としてはブラジャーって固有名詞を意地でも出したくないし、途中からは明らかに由依はボケて遊んでいる。
そういうのがようやく終わって、もう理髪店の駐車場に着いている。
由依は肩を回したりして、「うーん、普通」
うーん普通て・・・。
あと、俺の母親はどんなパーマを由依に求めたのだろう。
俺が男の一人っ子だから考えるのかもしれないが、娘一人だったらどうか、親父はむしろそっちが望みだったか、
等々思いを巡らせることもあったが、これは暇が成せる弊害。
この文章を書くにあたって、俺は結構Wikipediaを参照している。
由依に下着を買ってやったり、ヘアカットに連れ出したりしたのは、『野ブタ。をプロデュース』というテレビ
ドラマを観た影響かなとぼんやり思っていて、このタイトルって変な所に「。」が付いてたぞと思い出して調べてみたのが
最初なのだが、俺が由依と過ごした夏の後、10月から放送が始まっていて勘違いだと知った。 ドラマに関して補足しておくと、あの『電車男』のドラマで妹役としてちょい出していた堀北真希がヒロインに
抜擢された作品だ。
先に書いたモールへはこの後何度も足を運ぶことになるのだが、俺自身にも通いたい動機があったように
思うけれど、さっぱり思い出せない。
チョコエッグとかそういう類だった疑いが強いが時期が外れている。
理髪店での付き添い、これは初めての経験だ。
ビッグコミックスピリッツと車の雑誌はあるだけ全部目を通した。
従って、施術とは言わんか、由依が髪を切られている様はほとんど見ていない。
最初何となく見ていたら由依が急にこっちを見てニヤッと歯を見せて笑ったから、結局は照れたのだが、変な
心地に耐えられなくなって見ないことにした。
由依を外へ連れ出すにあたって言い含めたことがある。
鉢合わせた人によって由依のことを「従妹」「姪っ子」「妹」の三種どれかで紹介するが間違えたわけじゃない
のでツッコまぬように。 俺の基準では10も離れた従妹はちょっと変な気がするし、存在が変ではなくても連れ歩いてることが変だと自覚
している。当たり障りないのは「姪っ子」デフォルトかな。
この理髪店へは親父も来るので素直に「従妹です」と話した。
では「妹」って紹介するシーンはあるのか?
昔のクラスメイトなんかにばったり会ったら、「あれから妹ができてね」とか語るのも、両親を僅かに辱めて、
それでいてほんのわずかに自虐でもあってちょっと面白いかなと思っていた。
先のスピリッツと母親の語るパーマから思い当たったのだが、吉田戦車が伊藤理佐と結婚したのには驚いた。
髪を切った由依にパーマ・・・で、伊藤理佐の『微熱なバナナ』の主人公であるエロい若妻なっちゃんと結び
ついた。
それにしても思い切って短くしたもんだ。
肩に全然届いていない。
由依の父親に叱られないかと心配するほどだった。
左肩、というか首元に大きめのホクロを見付けた。
ちょっと立体的で、ひょっとしたら突き破ってじんじろ毛が生えてくるタイプかも知れない。 由依にベッドを占拠されて三回目の夜がきた。
別に何ということもない。
このスレ的には何らかの性的なアクションを起こさねばならない強迫観念もないこともないが、ないものはない
ので仕方がない。
ただ、由依はよほどブラジャーが気に入ったのか、夜寝る時も外すことはなかった。
風呂上がり以降はもう寝間着姿なので、つまりは風呂から上がってまた替えずに着けるのだろう。
これはある意味助かる。洗濯のし過ぎでもう外着として耐えないスッカスカ透っけすけのTシャツでうろうろ
されたら、さすがに理性を保ち続ける自信はなかった。
う〜ん、ロリかな? 時系列がはっきりしないのだが、とうとう由依がまさかのベッドからの落下をやらかした。
良いとは言えないものの寝相はさほど悪いという印象はなかった。
基本、壁にベッドが密着している側へ転がるようだったし、そのせいで壁を蹴ることはあったみたいだが、
もしかするとその痛みを知って転がる方向を無意識に変えたのかもしれない。
幸いというか何というか、由依は俺の真上に落ちた。
後から考えてみると、由依が落ちてもダメージが少なくなるようにと俺自身が頭をちょっと枕側にややずらした
位置で眠っていたとも言えなくないし、それは由依を守らねばとの使命感というよりは、大人はいろんなことを
あらかじめ想定しているんだぜ、みたいな格好つけだった。
俺だって寝相の基本形は横向きなのに、なぜかその瞬間は仰向けていて、股間で由依の臀部をモロに受ける格好に
なった。 信じられないことに、由依はすぐには起きなかった。
彼女の覚醒は俺の実感では10秒ぐらい遅れてやってきた。
頭同士をぶつけるといった、事故に分類したい要素はなかったので幸いだったが、俺のほうは無痛ではなかった。
おそらく由依が落ちてくる前から不可抗力的に俺は勃起していたんだと思うが、そこへまだ必ずしも軟らかくは
ない尻が直撃してきたのだ。正確に言うと骨が尖っていて痛い。
「え、何・・・?」
意識の戻った由依が真っ先に「硬いもの」の正体を探り始めるとは思わなかった。
「なんか折れた?」
「なんもないなんもない!」
由依の目はまだ薄く、捜索は主に手探りが中心だ。
「あーなんだ、お兄ちゃんのチンコかー」
おいおい声が大きいです。
探り当てられたそれはまだ萎えておらず、むしろ由依に握られたせいか、さらに硬くなってきている。 女座り、やや前かがみに手をついている由依の下から慌ててスルスルと逃げる俺。
身を起こすと、ひょっとしたら近視のせいで余計に際立ったのか、由依の胸元にはかなり立派な谷間ができていた。
「あーあー小さい子みたいにベッドから落ちたよ、どこか痛い?痛くなかったら寝なさい寝なさい、朝はまだ先」
小さい子供を抱えて道端でおしっこさせるように抱き上げて再びベッドへ上げる。
頭の位置が逆になった。
もういいかとも思ったが、由依が枕枕と言ったのかな?普通の形で抱き上げてベッドに寝かせようとしたら、今度は
自分の体がベッド側になって邪魔になる。
仕方なくベッドに上って背に壁を感じながらようやく真ん中に由依を置くことができた。
さてこれでよしと思ったら、もう寝入り始めている由依が寝ぼけていたのか反射行動なのか、俺の首に手を回してきて
引き寄せようとする。それは結構な力で俺が抗えば抗うほど、何と言うかぶら下がったようにようになって、由依は
尻を針にしたコンパスのようにちょっとずつ左右に回る。
そうするうち、不意に力が抜けて、あーまた寝入ったかと一息。 本来なら、また落ちないように俺が添い寝するべきだったのかもしれないが、由依は意識が薄くて許可を得られる
状態ではなかったし、今のところ母親に起こされたことは確かなかったはずだが、そうなった時に由依が俺にしがみ
ついていても困る。
まあ、母親が来て云々のことを想像してみると、とりあえず萎えるので助かる。
落下のことはまああれこれと俺が勝手に悩むよりは本人に聞くが吉。
「昨日ベッドから落ちたろ?覚えてるか?」
「え、うち落ちたん?」
「そ、ドーンと尖んがった硬いお尻から落ちてきた」
「そっか、落ちたんかぁ。…ベッドから落ちたとか恥ずかしいから伯母ちゃんに言わんといてや」
由依の羞恥心を動かすツボがイマイチ掴めない。
硬さを確認するためなのか自分で尻を摩っている。
「今度から俺が横に寝てせき止めるけどええか?」
「一緒に寝るんやね。最初からそうしてたらよかったやん」
何となく落ちたのが俺のせいになってきている。 今日はプールに由依の守りをさせようかと俺は考えていた。
新しくできた市民プールは、エクササイズとしてのコース遠泳(?)か、もしくは幼児プールに特化しているらしく
若い連中が遊びで浸かるシーンは想定していない、お断りだと薄っすら聞いていた。
プールに関しては監視員もいるだろうし、競泳水着でバッチリ決めた由依なら「おー今日は2000泳いだわー」とか
施設の主旨にハマるだろうと考えた。
2時間なのか3時間なのか、俺にできる時間を利用して彼女(佐和さん)の部屋へ行けば、少なくとも抜くことは
できるだろう。
昨夜は久し振りにシフトが同じで、「最近来んね」と耳元に。まあこれは誘いと受けて間違いなさそうなことを
言われていた。・・・一つの事実として、俺が勝手に彼女の部屋に押し掛けたことは少なくともここ一年二年では
なかったはずだが、細かいあやはこの際突つくまい。 札では不都合があるかもしれぬと由依には500円玉を4枚渡した。
古ーいコーラの1リットル瓶に500円玉のストックは満載だった。
1リットル瓶でも、後期のは500円玉が入らないと聞いたことがあるが真相は知らない。
プール前で車から下ろす直前に単独行動のことは話したので由依は少し膨れた。
そのための500円玉の+1である。
携帯電話を持っていない由依に「何かあったらかけて、鳴らすだけでいいから」と番号のメモを渡す。
昭和感満載の台詞だが、現実として俺に「昭和の時代」の記憶は多分ない。
着替え等はコンビニ袋に入れて持たせた、というか由依がそう選んだのだが、服屋でくれる正方形に近くて、中途に
取っ手穴の開いているもののほうがよかったと後ろ姿を見送りながら後悔した。
あー思った通りにブンブン振り回し始めて・・・。 由依の水着は袋詰めの時、小さく折りたたんでいるのをちょっと見たが、当て布というのか裏地というのか、そんな
ものは今どき皆無なのだと知って驚いた。
それともサポーター的なものを着ける前提なのか。
成績を優先するアスリートならそもそもそんなことを気にするべきではないのか。
卓球の福原愛がポチっと突出させてたのはアテネだったか北京だったか。
日本人は他の国の人に比べてここいらあたりの羞恥は強い気がする。
それはさておき、ハザードを点けて停車したままの俺は、佐和さんと通話で話すかメールで問うかしばし迷った。
運転手なのでという理由で通話を選ばざるを得なかったが、ちょっと気後れするのは正直なところで、主旨はあまり
伝わらぬまま通話は途絶えた気がした。
それでも捨て置くのが携帯万能時代に対応した対処か。どうにでもなるからだ。
この辺りを語っても意味はないはずだが、そうにもいかない事象が一つ起きた。
佐和さんはマンションの前で待っており、シャワーはもうしてきたからみたいなことを巧く加えつつ、車に乗り
込んで、俺の部屋(一人暮らしじゃないです。実家です)へ行こうと言う。 褒められて以降変ですよ。
読める代物じゃなくなってる… 要らない描写が増えたような・・・
でも、続き気になる この日の佐和さんは「夏のお嬢さん」風の恰好で、一目ではヤンキーだと見抜けない。
この人、こういう切り替えは抜群に巧い。
一連は俺がほぼ想定していた時間内に収まって、金銭的にと言うか500円玉の準備はコインパーキングを
使わなくてよくなったせいでジーンズのポケットに少し重かった。
由依を俺は30分ちょっと待った。緊急時ならともかく、とりあえずは俺から連絡する術はないし、プールへ来て
パーキングに500円玉は使う羽目になった。
こんなに待つのなら行為の後にもシャワーを浴びればよかったな・・・。
部屋は消臭したが、母親が持って上がってくる消臭剤とは香りが違う。 プールの窓口前はもう屋内で、総合病院みたくエアコンの効いた待合室(?)になっている。
付き添いとして入場料金を払わずともテレビはあるし自動販売機は完備しているしで快適にすごせた。
由依がここをスルーして外へ出てしまう心配もあったが、そのために携帯番号は教えてある。
それも実際には杞憂に終わり、由依は真っ直ぐアイスの自販機前に行って、振り返ってグレープ味のを指差しながら
半笑いを浮かべている。
乾き切らない濡れ髪が大人びで見せるが、身なりは軟らか素材の子供服。
俺はちょっと佐和さんのお嬢様モードを上着せしてみた。
・・・日焼けが強くて似合いはしなかった。
「あー眠くなった」
アイスを咥えた由依が伸びをする。
水泳は結構な全身運動だ。 ふざけてそうしているのはわかっているが、家に帰った由依はフラフラで、階段を上らせるには肩を押してやる
必要があった。
こういう時に前触れなく体全体で振り返って、おっとおっぱい触りかけ、みたいなことをやらかすのが由依の常
である。夏なのでちょっと鬱陶しいが、懐いた猫のようにボディの接触も多い。
つい一週間前までは知らぬ間柄だったとはもう信じられないと気がする。
由依が自分の、女の体のことを解ってやっているのか、そうでないのかが破断できないのが歯痒いが仕方がないし、
ある程度は振り回されるに任すほかあるまいと考えていたし、嫌な言い方をすれば、そのために今日は抜いてきたの
だから・・・。
由依はベッドですぐに寝息を立てはじめた。
落ちる可能性は夜も昼も同じだろうが、今は下に俺がいなくて、ほったらかしの寝具だけがそのままある。
この様子を佐和さんに変な風に説明したなあと自分でも呆れるほど。
とにかく、落ちて死ぬことはないだろう。
俺がバイト中だって、どうも由依が一人で寝ていたことはあるようだし。 俺がバイトへ通うのは自転車でだ。
焼鳥屋は駅前ではなく住宅地の中と言って障りない場所にあった。
こんな立地でよく客が来るものだと不思議に思うこともあった。
今夜佐和さんはいない。
シフトをここまで計算したわけではなかったが、後だとあからさまにエロい触れかたをしてくるのが嫌だった。
人様の食べ物(食欲)を用意する場所で自分の食欲ひいては性欲なんぞ現すとかあり得ないと俺は考えていた。
佐和さんのことを振り払うために由依を思うと、これはこれで微妙なものだった。
無邪気なエロ放出は時に男には拷問となる。 卑近な話で申し訳ないが、由依が来て俺にとっての最大の懸案と言うか変化は、オナニーができないという
ことだった。毎日していたという訳でもないのだが。
母親が匂いに敏感で、中学の頃かな、俺が入った後の風呂が臭うとかのクレームに半ばトラウマになってしまって、
それから風呂場で抜くのには少し抵抗があった。となると自室に限られるし、今自室は由依と共用しているので当然
感づかれたくはなかった。
(俗に言うイカ臭いってのは感じたことがないのだが、それに似た反応をされたら多分凹む)
女はそういう匂いに敏感と思っているのは俺の先入観だけなのか。
(多分)その夜の由依の反応は俺の想定を大きく超えていて、かなり慌てさせてくれた。
寝具の中から女の人の匂いがするというのだ。
「この長い毛は?」みたいな指摘もされぬよう、コロコロは念入りにしたが、匂いに関してはファブリーズに一任
していた。性能を過信していた?
まあそもそも由依の言がハッタリかもしれぬとも思い及んだが、由依は主に枕を特定するのだ。 体臭を消す能力には優れていても、すでに香料である物質には弱いのか?
「さあ今日からはお兄ちゃんが防波堤としてこっちに寝るから、由依の知らん匂いはもっと持ってるかもよ」
「えー一緒に寝る一緒に寝る!臭そうてもなんでもええわ、我慢するし」
そこは「我慢」やのうて「辛抱」やろ、と関西弁の細かいあやちを巡らせるは、抜いた俺に余裕があるせいか。
試しに二人並んで仰向けてみる。
今まで書いてなかったような・・・左利きの由依が伸ばした手が俺の肘に触れると、急に由依がもぞもぞと足元
方向へずり下がりはじめて、ようやく掌が合わさった時にはもう由依の頭は俺の脇に抱え込める位置になっていた。
体温の高い掌。
とりあえず今夜は佐和さんのことをごまかせた?だけでよしとしよう。 特に何もなく幾日かが過ぎた。
やはり寝る時といえども由依はブラをはずさないし、時おり思い出したように手を握ってくるのも変わらない。
俺のほうも、由依の体に全然興味がないと言えば嘘になるが、こうやって今まで積み重ねてきたものをぶち壊して
までイタズラするつもりは毛頭なかったし、夜半に目覚めて、あれあれ電気消してなかったよの反省の後にタオル
ケットをかけ直す瞬間に、由依が背を向けていて、ちょいとズボンがずり下がっているから、それを上げてやる
ついでにちょこっとプリケツを拝んでみる程度だった。
そこにスヌーピーがいれば、ちょっとした自己満足にもなる。
「この子、結構人見知りって聞いてんけどな、あんたにはよう懐いた」
そう母親は言い、皮肉もなく、そこからはやれやれ助かったというニュアンスしか伝わってこなかった。
この人(母親)の感覚は時に鋭い。なので簡単には聞き流せない。
俺は学校5日制への移行期をリアルに体験している。
母はあまり勉強しろとは言わない人だったが、ただ一言、
「勉強できんかったら土曜日も働かなあかん仕事しかないで」 俺としても気になると言うか、そもそも神経質なのか、由依の風呂の時間の短さに驚いていた。
もう覚えていないが、当時はそれなりにタイムを計ったこともあったと思う。
髪が長かった頃に、ピンで大ちょんまげというか自毛ターバンというかを主に頭頂に着け、え、夏なのに今日は
洗髪なしですか?と、これはもう怪訝のレベルで、女の子だからと黙っているけど、現実には結構足も臭くなるし、
もう少しきっちりしてほしいなと思い始めていた。
夏でも湯船に浸かりたい由依、夏はシャワーで済ませる派の俺。
両者が同じ時間入浴するとすると、由依のほうにより体を洗う時間が少ないのは理。
髪が短くなったおかげで洗髪は毎日するようになったが、この洗髪の件を含んでの俺の髪切れ発言だったと思うし、
その浮いた分は体を洗ったりに使って欲しいと思っていた。
俺に実害があるわけではないが、何と言うか、もうそろそろ女の子らしくなることじゃないかとの願望もあったに
違いない。 それでいて、こういうのは生理が始まるまで無理なのかなとの、あまり確証のない知識に裏付けられた諦めの心境も
あって、さらに俺を悶々とさせる。
いっそ小1とかそんな年齢ならば俺が一緒に入ってピカピカに磨き上げてやるんだがなとやや口惜しい。
もう8月に入っているに違いないが、とうとう時系列ってのが怪しくなってきた。
エピソードをメモ書きしてもどれが先でどれが後なのか判らない部分が多々出てきた。
なので微妙なエピソードを括りにして先に書いておく。 >>56
申し訳ないですが、感想等が反映できるような書き進め方をしていません。
あなたがその「褒めた人」であるとすれば、それはお互いが自惚れているということでしょうかね。
バイキング料理を計画なく取り分けているなコイツ、というような指摘であれば甘受しますが、
直すことはおそらく無理です。
過去の思い出があって、それが今と繋がったままである以上は、ある程度仕方がない、と、もし
自分が他人の文章を読むとしたら考慮します。
甘ったるい料理ばかり取ったなと思えば塩味の料理を取ってバランスを保つ。
足し算だけでは破綻すると頭では理解していても、違うアクセスができるかどうか、昇華できているか
どうかとは別次元の話です。
よく長文の後に「ここは小説を書くスレかよ」なんていう書き込みを見ますが、とんでもない話です。
「小説」に失礼です。おおよそは体験を懸命に書いているだけだと想像しますし、自分もそうです。 「おおかた」と書くべきところを「おおよそ」と書いてしまいました。
訂正します。 あと、
>>37を読んで、少し方向性が変わったことは自認しています。 【謎の単1電池3本】
これは母親の範疇で性分と呼んでよい部類なのだろうが、真夏の盛りに電池、電池と騒ぎ始める癖というかがある。
俺もそうなのだが、切れてから買いに走るというのが嫌で、それでいて長期保存(在庫)するのはよくないと
考えていて、結果、かなり神経を遣うことになる。
母親にとっては、夏休みは顕著に息子がぼーっとしてる日が続くわけで、あー何かさせないと、と考えてしまうの
かもしれない。
母の出がけの号令でそれはいつも突然始まる。 機器から電池を外し、この頃は確か専用のチェッカーを持っていなかったはずなのでテスターを使って電圧を計り、
場合によっては新品と交換し、場合によっては入れ替え、単2単3は使われている機器類も多いので、あと、この頃
かな、100円ショップで単3単4の充電池が手に入るようになって、思い切って充電池に切り替えるか迷うことも多く
なった。
結局、単1の電池はいつも必要個数を確認してからホームセンターや家電量販店に出かけて行って買い求めることに
なる。
ちなみに、関西人は電池を冷蔵庫に保存するという話をテレビでみたことがあるが、俺はそんな人に会ったことが
ない。
なんの話かわからなくなってきたが、今年はなぜか用済みを回収ボックスに投入するという過程が飛んでしまい、
俺のベッドのヘッドボードに単1の電池が3本鎮座することとなった。 とはいっても最上段に立て置きなどしては、地震の際に頭を直撃する恐れがあるし、確かに中段かもしくは小引き
出しに入れてしまうかのどちらかにしたはずで、いつも忘れがちだが、いずれは回収ボックスに投入せねばならぬ
から、少しは目につく必要があって…と、つまらぬ些細なことで、それでいてかなり気を遣う事案となった。
その電池が、なぜかベッドの俺の寝る位置にこれみよがしに置かれることが続いた。
由依の仕業には違いないのだが、意味が解らない。
出涸らしとはいえ、接点同士が触れ合っている様は俺的に「不安」な状態であるし、それらを総合して、布団に
液漏れなんてことになっては目も当てられない。
由依に問うてもニヤニヤと含み笑いをするばかりでまともに答えようとはしない。
さては頓知かなぞなぞか…。
もう回収ボックスに入れるついでさえスルーして、俺は実物で再現して考え込む時もあったが、どうにも解らない。 何が伝えたいのか風呂敷を広げ過ぎてて読んでてわからなくなってきた
要点をもう少し絞ってくれないか 別にパンツ抜いでまってるわけじゃないから好きなの書いていいよ
やりたいようにやんなさい こんな可愛い従妹がさいごにはイキ狂っちゃうなんて…(/// 何か一つ別の結果があると、記憶ってやつは再構成されてしまうのではないかと思えてきた。
そもそも、あの夏になぜ由依が家に預けられたかというところを素直に見直してみると、
これもまた従妹の多恵ちゃんのところへやられた週末が思い浮かぶ。
(多恵は丸っきり仮名です)
「今日の夜からでもええから由依ちゃんを美希のところへ送ってやってくれる?あっちは多恵
ちゃんが明日から連休らしいし」
金曜日に母親が俺に言ったことだと判る。美希とは俺の母親のすぐ下の妹だ。確か年子だと思う。
さらに下に2つほどあいて長男、3つか4つあいて由依の父親という並びだが、男子二人の間に
もう一人女子がいて、本家なのか分家なのか、を継ぐために女なのに養子に出されている。
もう一人は順番も俺は知らないのだが、死産だかで一人。
養子の件では三女にするか次男(由依の父親)にするかで一族に揉め事があったらしく、それが
巡り巡って俺が一人っ子である一つの理由とも聞きかけたが、俺の父親の意志は反映していない
らしく、真相は少なくとも父が他界するまでは聞けそうにない。 また話がそれたが…。
多恵ちゃんは美希叔母さんの長女だ。俺より学年で1つ下だが専門学校を出て、もう社会人だ。
俺が性的な興味の芽生える前に見た最初の女性外性器の主なのかもしれないが、後にも性的に
意識したことは一度もない。
考えてみれば、九州人テイストを受け継いでいるのは母親のすぐ下の弟(長男)だけで、本来
ならばうちの母親も受け継いでいるはずなのだが関西人化の順応が素晴らし過ぎただけなの
かもしれない。
関西に順応したうちの母親と美希叔母さん、彼女たちと由依の父親との境は、おそらく九州で育った
時期があるかどうかの違いかと思えた。
長男と次男である由依の父親との不仲については前に触れたと思うが、長男と美希叔母さんは
ほんの目と鼻の先の距離に住んでいて、由依が美希叔母さんのところへではなく、うちへ預け
られた最大の理由がそれだと俺は思っていたが、こうなってくるとそうでもないらしいが、ま、
高校生である多恵ちゃんの弟よりも俺のほうに信頼が厚かったと思うことにする。 俺の母親の発想には無駄がない。俺のように深く考え過ぎて堂々巡りをすることがない。
その前提で考えてみると由依の週末移送はいわゆる初経教育ではないかと思えた。
もちろんそんなことを俺の母親が俺に言うわけはない。
女児が男児と同じように異性の性器に興味を持っているとの実態が明らかになったのは俺に
とって驚きだったが、それよりも実務が肝心。ここは多恵ちゃんに任すべきだと納得した。
ただ、弟の存在が気になるが…。
由依がいなくなったからといって日常に別段の変化はなかった。
風呂上がりに、トランクスの替えがあると思っている習慣が抜けていなくて乾燥機を開けて
しまったことぐらいか。
ほとんど使うことのない乾燥機には、今は由依のために大量に買い増したバスタオルが積んで
ある。 父親は由依に何度か風呂へ突入されたようだが、それにしては反応が薄い気がする。
俺のいる前で「いやあ女の子は可愛いねー、持つなら娘に限る」ぐらいの嫌事は言ってくれても
いいのに…。
由依が先に寝たある夜、母親が来たことがある。
俺は「勉強する大学生」だったので机に向かっていた。
今やダミーと化した俺用の折り畳みマットレス、それなりの位置にちゃんと置いてはあるが、
由依自身が変に壁側にオフセットして寝ているので違和感は隠せない。
「由依が落ちるから防波堤代わりに添い寝してる」
「添い寝」はまずいな。「・・・横で寝ている」がいい。
用意しながらも実際には口に出ない。 そうするうちに母親から
「この子、体温高いやろ?」と来た。
!!!釣られてはいけない!
「そうかな?冬やったら判り易いけど」
返しは巧くいったと思った。
それでもまあ、釘は刺されたってことなんだろうな、と刻む。
週が明けて由依が帰ってきた。と言っても俺が迎えに行ったのだが。
ちょい後に焼鳥屋の給料を貰った記憶が薄っすらあるので、ぞろ目の8月8日のことかもしれない。
墓参りの話も出始めてた気がするが、さすがに割愛する。
多恵ちゃんから古着を貰ったのだろう。由依の荷物は結構増えて、アクリルのちょっとした衣装ケースを
買い求めた。
この時、初めて俺は母親から経費として現金を貰ったのでよく覚えている。 多恵ちゃんのところから由依が帰ってきてから、何と言うか微妙な探り合いみたいな空気が流れた。
それでいて、俺もだが躊躇って言葉がその先に及ばない。
あけっぴろげだった由依が少しおしとやかになった気がする。
ブラパン姿で風呂上がりにそのまま上がってくるのは変わらないが、バスタオルを羽織るようになった。
肩からバスタオルを羽織ると、肋骨より下に目が行くようになる。
もっと寸胴の幼児体型だと思っていたが、結構くびれているな。
いわゆるパンティーではなくへその隠れるパンツを穿いているのだが、もう隠し辛い位置にへそがある。
由依が風呂から上がる時間には、俺はたいていバイトに行っていることが多かったが、在宅の場合は、
そのタイミング、なるべく机に向かうように心がけていた。
紗綾というグラビアアイドルがネット等で話題になっていて、誕生日も由依とかなり近いと知ってからは、
比較せずにおれない自分がいて、それを抑えるためだ。 男三十前後にモテ期あり
これはガチですね
「女にしてくれるだけでもいいです」とか
ちょっと困惑します。
明日は朝から納品を兼ねた出張なので、帰りは遅くなると思いますが
イベント的なものを全て先送りです。 寝ようとすると、俺の寝場所はたいていコミック雑誌で埋まっている。多恵ちゃんに借りたのか
貰ったのか、少女雑誌の類である。
片付けていると、
「なあ、訊きたいことあんねやけど…」と由依。
「ん?」
「電気消えてから訊くわ」
横になって、あえて消灯はしない。
「はよ消してや」
語尾はクククと笑ってしまっている。
灯りのリモコンはヘッドボードにあって、それは由依の近くだ。
まじまじと顔を見る位置になった。
「言うてみ」
そのままリモコンで消灯する。 「言われへんわ!もういい」
「わかったわかったちゃんと寝るから」
今度は静寂が襲う。
ぷぅっと由依が噴き出す。
「もう知らん」俺がそっぽを向く。
これらを何回か繰り返した。
由依ももういい加減に息が上がってきた。
ゆっくりと由依が手を握ってくる。
この頃の俺の一番幸せな瞬間だったかもしれない。 「あのなあ…」
「うん」
「返事せんでええわ」
「わかった」
深呼吸する由依。それに身構える俺。顔は近い。
「あのなあ…お兄ちゃんてさ、…由依のこと見てボッキするん?」
ボッキが勃起だと俺が理解するのに1秒近くかかったかもしれない。
「え?」これは声になっていなかったかもしれない。
「もう質問終わり!」
思いっ切りの力で手を握ってくるが、当然プロレスラーのようなわけにはいかない。
俺には大してこたえない。 勃起という現象については由依は以前から知っている。それも俺の体をもってだ。
けれどそれに用語が結びついたのは多恵ちゃんの入れ知恵か。
中途半端な答では通用しないだろうとは解ったが、「それってロリコンやん」みたいな返しをされる
ことは一番避けたかった。
「う〜ん、見る場所に依るかな?」
「場所?胸とか?」
「うん、やっぱ胸かな。小学校5年ぐらかな、本屋でエッチな本見て友達とズボンの上から股間押さえてた」
自分を子どもの頃に戻すのと言葉の選択、エロ本→エッチな本、これはかなり巧い手だと自分でも思った。
現象を説明すると、次に理由を訊かれることは明らかだった。
理由を訊かれると性交にまで説明が及ぶのは必至。
俺はとりあえずタヌキ寝入りを決め込んだが、直に寝入ってしまった。 そろそろ次の段階に差し掛かるので、間に挟まっているはずの出来事を処理しておかなければならない。
由依の夏休みの宿題は盆前に概ね片付いた。
もう一度ランジェリーショップへ行きたいと由依が言うので連れて行った。
今度は自分の持ち金で払うといい、買い物の内容は教えてはくれなかった。
俺はアドバイスとしてニプレスを買い求めることを勧めた。
ブラを常用するようになった由依だが、さすがに水着姿になる時にはそうはいかない。
俺としては、カップ的なものを備えた新しい水着を買ってやることも考えたが、ちょっと覗いただけ
なのだが、お高くて断念した。
ブラをするようになって急に意識し始めたのかどうかはわからないが、素直に買ってきて、それだけは
ちょっと見せてくれた。 プールへは合計で4回ぐらい行ったかな。
ニプレスを着けなさいと指示したわけではないし、一緒に泳いだり付き添ったりは例によってしなかった
ので、実際のところ使ったのかどうかは俺は知らない。
由依のプール中は近くのホムセンに行くのが常だった。
前にも書いた気がするが、ホムセンの用事ありきでプール行きが決まることもあった。
プール自体の料金は良心的な価格設定だったと記憶しているが隣接する駐車場はぼったくり価格で、
とても使う気にはなれなかった。
プール終わりの待ち合わせの時などに特に重宝しそうだと思い、プリケーを由依に与えようかと考えた
ことも何度かあった。
決定に到らなかったのは、サービス自体が終焉に向かい始めていたからなのかもしれないしワンコールで
用をなしたからかもしれない。 すっかり忘れかけたが…。
うちの3人家族で電動歯ブラシを使っているのは俺だけだ。
その同じものを由依は欲しがったのが、微妙にデザインの違う新型しか店頭では見付けられなくて、結局
ネットで買い求めたが、ひょっとしてこれが由依に当時買い与えた一番高価なものだったかもしれない。
替えブラシの根元にはめる色分けのためのシリコンリング、判り易く青赤で分けたらまるで夫婦仕様の
ようになって少し苦笑。
けれどもこの機種は割とすぐに替えブラシの供給が止まってしまってガッカリしたのを覚えている。
今は乾電池式で持ち運びに便利なものが出ている。
同じメーカーってことだけがあの夏の名残りか。 今さらだが、スレタイの拡張工事の意味だけど、
「野ブタ。をプロデュース」みたいに主人公が従妹のスペックをレベルアップさせるって意味なの?
俺はてっきり、狭い処女膣を主人公のチンポで拡張工事する話かと思た。 >>93
チンポを使って拡張したわけではありませんが、スレタイの拡張はそういう意味で間違っていません。
あまりにゲス過ぎたタイトルだと>>40でちょっと反省しています。
リアルタイムの個人的実生活では、まだバレンタイン騒動が続いています。
昨日の朝、会社の駐車場で待ち伏せされて手作り弁当を渡されました。
(これがまたちゃんとできてて文句のつけようがない)
弁当箱をその日じゅうに返せなかったので洗って返そうと思ったら、今朝別の新しい弁当と交換にw
全然関係ないようですが、この上げ膳据え膳に近い状態で突然現れた娘と由依が同学年!
片や11の頃から“育てて”きたわけですが、世の中どうなっているんでしょうか?
今はメール攻勢に…。木曜以前は名前もウロだったのに。 初めて見る物、聞く事、知る事情、由依にとっても自分にとっても、これらの最初のアクセスが重要な
意味を持っていることは理解できているつもりでいた。
大人と子どもの狭間を、自分的にはスイスイと機嫌よく渡っているつもりなのだろうが、俺から見ると
危なっかしくて、時に見ていられない状態だったが、多恵ちゃんとの出会いはそれら由依のアンバランスの
かなりの部分を補正するだろうと俺は考え、まず由依を観察した。
俺に対しては努めて同じように振る舞おうとしているように感じられたが、外へ出るとやはり少し大人びて、
色気づいたと言うべきか、時おり
「あの子、めっちゃ胸でかい」
などと、俺の反応を窺うためなのか、単に羨望なのか、裏表なく素で言っているのか判別できない場合が
多くなった。
それでも、既に「勃起」という現象を知り、それを確かめてくる娘なのだ、カウントダウンというか、俺としても
心せねばなるまいと考えていた。
そんな役は誰か他の男がやってくれるだろうて、と思えないところは、すでにこっちがぞっこんってことなのか。 それならそれでもいい。
人に自慢できるような恋愛体験があるわけじゃなし、あるのはちんけな経験と知識だけ。
啓蒙思想の名のもとに由依を“大人側”に引っ張り上げることはこの際容易いと思えた。
けれどそれは未来において由依が状況を理解できるようになれば“従兄のお兄ちゃんに性的いたずらを
された記憶”として残る危険があった。これは最悪のシナリオだ。
こうなると、勃起を手掛かりにしてこちらが教材を提供するのが最適だろうと考えた。
あれ以来、勃起に関してはうやむやにしたままだが、由依が乾電池を使ったモニュメントをもって、そこへ
触れている以上、これはもう裏表のあるかけひきに近いし、俺が応えねば誰が応えるよとの自負も芽生え始めた。
興味を満たさせぬまま帰して、由依がよそで満たすようなことがあっては癪以外の何ものでもなかった。
ピエロになろうが自虐ネタになろうが、この件は自分がやりとげなければ、全てのつじつまが狂ってしまう
ように思えて、まずその気持ちの悪さを解消すべきだと考えた。 由依はすでに、俺に自分の姿で勃起するかと訊いてきている。
これは言い換えると、性的な対象か?と言い換えることができる。
この際、血縁かどうかは省いてもよい。
俺自身は「そうなんですよ、欲情とまではいきませんが、もう反応します」
と、最終的には自らをやや貶めてでも、このように持って行きたいと考えた。
「…だからあなたはもう、それなりに大人の女性として思慮深さ、つつしみ、用心深さ等、色んなものを
備えなけれないけない年齢になってきているのだよ」
と結論付けたい。
そのために紗綾の存在は好都合だと思えた。
けれどもこれは俺にとって逃げでもあった。 例えば、ネットに転がっている紗綾のグラビア写真を見せて、
「この子なら充分勃起するけど、実は由依と誕生日もほとんど違わない同い年なんだぜ」みたいな。
…これはダメだ。
俺がロリコンじゃないよって主張は通るかもしれないが、相手がタレントとは言え、これでは由依がへそを
曲げるに違いない。不適切だ。
結局のところ、紗綾を持ち出しても俺の精神的な拠りどころにしかならないと結論付けた。
疑惑を向けられて初めて言い訳用にご登場願うことにする。
せっかく見付けた原石を磨くのであれば、少々の手傷は厭うなということか。
当たって砕けて…それはそれでちょっとシャレにならない場合は想定しつつ、やはりストレートに行くしか
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