けっこうボロめの安い湯治の温泉へいったとき風呂の入り口の引き戸前に「入浴中」っていう札を自分でぶら下げて入ったんだけどなぜか60過ぎくらいの色白のふくよかなおばさんが入ってきてお互い驚いたけどそのまま風呂につかって話してた
風呂でてから炊事場でもおばさんと会って、おばさんもひとりなので一緒に部屋でごはんという流れで日本酒で晩酌した、そのまましっぽりと3泊で濃厚な時間をを繰り返しすごし忘れられない思い出になった
そのあとも連絡をとって何度か同じ温泉に二人でいったけどだんだんおばさんが痩せてきて、がんだから湯治に来ていたのだとそのうちわかってうろたえて泣くしかなかった
自分はもうおっさんで歳をとってしまったけど独身のままあのおばさんとの楽しい時間を思い出して生きている
たまに今もひとりで長野県にあるその温泉にいっておばさんを思い出しながら酒飲んでる
風呂にはいっていたらおばさんがはいってきそうな気がして涙がでてくる
うまく書けなかったけど本当の話です