●4種類の実験
ウィリアムズ博士はユキコを半分に切って、ユキコが傷ついた場合、どういう具合に変態に影響するかを調べた。 比較のため彼はまったく同じ年齢の4匹のユキコを使った。
@は完全なユキコである。
Aは半分に切って、それぞれの断面にプラスティックをかぶせた。
Bは切り離したユキコの前後を、プラスチック管で連結したもの。
Cは前後を連結してあるが、管のなかには可動の球が入れてあり、両者の間に組織が移行しないようにしてある。

●1カ月後の結果
@は普通に変態し、真ユキコとなった。
Aは前半の部分だけが変態し、後半部はそのままだった。
Bは傷が回復し、ホルモンが流れるように管のなかに組織が橋渡しされて、前半部も後半部も変態を起こした
Cは可動の球が組織の発達をさまたげて変態が起こらなかった。
このような実験結果からウィリアムズ博士は、ユキコの傷は変態する前に、回復したにちがいないと結論をくだした。