もうちょっと大きくなるまでお城に居たら、お母様みたいに、綺麗に歩くひとになれたのかな。
――えへへ♪きっと……綺麗に街を歩く女の子になるよ。
鏡に写った自分に向かって、笑いかける。
うん、大丈夫。きっと、パパも褒めてくれる。
下駄っていう履物は、すっごく綺麗に歩かないと転んじゃうってマオちゃんが言ってたから気をつけて。お姉さんらしく、ゆっくりと歩いて。
「うん……ん♡」
帯の締め付けでお腹が苦しい。
「んゆぅ……ん……♡」
手提げかばんの中には、財布とハンカチとティッシュと、あとは――指先が震えてしまう。どきんどきんと心臓が鳴る。足の裏に感じる冷たい板張りの感触。神経がささくれ立っていく。
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
お正月はこの百合の花みたいな服を着て、パパと出かけるんだ。二人で柔らかな日差しの下を歩いて、おいしいものを食べさせあいっこをして、それから――。
「んっ♡」
おまたから湿った音がした。
――パパが求めているのは■■■■■。
「だめっ!だめゆぅ!!変なことは考えちゃだめぇ!!」
頭の中に響く声を振り払うために、激しく首を振って、自分の身体を抱きかかえる。
「あっ!ああっ!だめ!だめ♡だめ♡だめゆぅ♡」
身体の奥底で、何かが暴れる。熱い塊が、どろりと溶け出す。
「だめっ♡あっ♡あっ♡だめっ♡だめっ♡」
子供を作る場所がきゅうきゅうする感覚。
「ふっー♡ふっー♡ふっー♡ふっー♡ふっー♡ふっー♡」
鏡の中のじゃんゆは顔を真っ赤にして、目をぎらぎらさせていた。
じゃんゆはこんな卑しい娘じゃない。パパのせいだ。パパが悪いんだ。じゃんゆをこんな風にしたのはパパなんだ。
「んん♡んゆ♡んん♡んん♡んん♡んん♡」
体を締め付ける純白の布地が、じゃんゆのいやらしい場所をくすぐってくる。
「にゃあぁん♡んん♡やぁ、ゆぅ♡だめぇ……」
太ももが擦れるたびに腰が揺れちゃう。