この匂いは死体に似ていると思った。
たくさんの椅子とテーブルが置かれた広い部屋。そこでじゃんゆは対戦相手のヒーコと向き合っていた。
「ゆーん……がんばゆ!」
じゃんゆが手札を開くと、可愛らしいウサギの耳を生やした少女が現れた。
これがじゃんゆの切り札「【春兎の恋情期】ヘラ」だ。
ヘラはパパをお尻で誘惑する悪い子だけど、じゃんゆの大切な友達だ。
「えっと、僕のターンだね。ドロー。僕は魔法カードを二枚セットして、ターンエンドだよ」
ヒーコはじゃんゆと同じで、あまりモンスターを展開させないタイプみたいだった。でも、なんだか様子がおかしい。
「ゆ?どうしたの?」
「う、ううん、なんでもないよ。じゃんゆこそどうかしたの」
「ゆっ、じゃんゆは元気いっぱいゆ」
本当は分かってる。ヒーコはじゃんゆに何かを隠してるんだ。
「ゆーん……」
じゃんゆは少し考えた後、行動を起こすことにした。
「じゃんゆのターン!ドロー!じゃんゆは【アリスの夢】108人のジャンヌを召喚!さらに魔法カードを発動!
デッキの上から三枚のカードを公開!その中からレベル4以下のジャンヌを特殊召喚できゆ!
まず一枚目は……ゆっ!?【女王の威厳】女王のジャンヌ!」
「くっ……!」
「二枚目のカードは……ゆっ!?【純潔の誓い】王女のジャンヌ!」
「うっ……!」