「貴様が王を名乗り、この国の民を導くというならば──我はそれを阻もう」
それは、かつてアーサーと共に理想を語り合った者としての言葉だった。
だがそれでも、今のアーサーには届かない。
「.ゆ!ゆ!」「……ああ、そうか。お前も俺と同じ気持ちなんだな」
聖剣を握り締める力が強くなる。
魔人化したアーサーの瞳は、既に人間のそれとは大きくかけ離れていた。
しかしそれでも、彼の心の奥底にある想いだけは変わらない。
「俺は、英雄ランスロットの敵だ。だから……」
アーサーがゆっくりと剣を構える。
「俺の前に立ち塞がるというなら、容赦はしない」
その言葉を聞いたモルドレッドもまた、静かに構えた。
そして二人の視線が交差すると同時に、戦いが始まった。
◆ 最初に動いたのはアーサーの方からだった
「このお茶は1000円でーす!」
「えっ!?高すぎませんか!?」
「いえいえ、当店自慢のブレンドですので!お客様のお口に合うと思いますよ?」
「う〜ん……じゃあ買おうかなぁ……」
「ありがとうございます!!お会計2000円になります」
「はい、2000円ね……って2000円!?いや高いですよ!!」
「あれ?さっき1000円だって言ってませんでしたか?」
「そんなこと言ってないですよ!!ぼったくりじゃないですか!!」
「あらら、バレちゃいましたか〜。すみませぇん♪」
アーサーの巧みなお茶売り捌きによって、次々と客が集まってくる。
それを見てアーサーは笑みを浮かべていた。
「いいぞ……もっと集まってこい……!」
「あの……アーサーさん?私達の目的は……」
「分かってる。だがこれは必要なことなんだ。奴らの目を欺くために」