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NARUTO サスケ×サクラ萌えスレ11 [無断転載禁止]©bbspink.com
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0001実況しちゃダメ流浪の民@ピンキー2016/11/05(土) 11:06:03.260
いちゃいちゃタクティクス妄想萌え雑談するスレ

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040811月11日@2016/11/12(土) 09:33:42.790
うちはサスケは大いに戸惑っていた。
目の前に伸ばされた細い棒。それを今から咥えなければならない。棒の先にある揺れる眼差しと、火照った頬が煩わしい。外野の無遠慮な視線と囃し立てる声によってさらに苛立ちが増す。
このふざけた事態はなんなんだ。
何故オレは今、こんな事をしている。後退りしようにもソファの背もたれに妨害されこれ以上は退けない。
サスケは頭を抱えたくなり口許をひくつかせる。
自身をこうも動揺させる出来事が、まさか強者との戦闘以外であるとは――。

第7班の新たな任務は一般人として、とあるコンパに参加するというものだった。

「ま、ようは合コンなんだけどね。潜入捜査ってやつだ。写輪眼及び、忍術の使用は一切禁止。詳しいことは資料で確認してちょーだい。
ちなみにナルトはそういうのは向いてないから、今回はサスケとサクラのツーマンセルで頼むよ」
カカシは気だるげに任務内容を説明すると、若い男女を二人任務先へと送り出した。それがつい2時間ほど前の出来事である。

初めて参加するコンパは初めて知り合った男女が馬鹿みたいにはしゃぎ、質問を飛ばし合い、相手の中に踏み込もうと各が必死だった。サスケにはその喧騒が何もかもくだらなく感じた。
女から送られる含みのある熱視線も、男からの一方的なライバル意識を滲ませた敵意の視線も全てが厭わしい。
サスケがサクラの方を盗み見ると、すっかり輪の中に溶け込んでいるようで、呆れながらも感心してしまった。
そしてサスケの心を置き去りにしたまま、“王様ゲーム”というものが開始された。
040911月11日A2016/11/12(土) 09:34:24.390
「6番と9番で、ポッキーゲームな!」
王様となった男が意気揚々と命令を放つ。サスケは周囲に無理矢理引かされた札に今一度視線を落とした。
(嘘だろ…。6番…)
出来れば関わりたくなかったゲームに早々に巻き込まれ、サスケは殊更に眉を顰めた。既に王様ゲームという名のゲームをしているのに、その中でさらにゲームをさせられる。
あまりの不可解さにサスケの眉間の皺がよりいっそう深くなった。
「おい、6番と9番って誰なんだ?」
このまま6番を引き当てた事を告げないままやり過ごそうかと、一瞬考えたものの、手に持った札を全員が一斉に提示するという事になれば逃げ場がない。サスケはうんざりした面持ちで札を持った手を上げる。
「6番はオレだ。だがオレは参加しない。6番を辞退する」
そうだ、申し出た上で辞退すれば良い。
誰がなんと言おうと参加してたまるものかと強い意思を持って王様の男を睨め付ける。その鋭い眼光に王は一瞬たじろぎながらも、サスケの主張をはね除けた。
「拒否権はありません。王様の命令は絶対なんでー」
王様に加勢すべく、周りがそーだそーだ一人だけ逃げるなと捲し立てる。うちはサスケが忍としてどれ程の手練れか、この中に知るものはサクラを除いて一人もいない。
凄みのある美形が青筋を立てようと、誰一人として気にするものがいなかった。サクラだけがサスケが任務中の禁止事項を破り、今にも写輪眼を使いかねない様子を察し、慌てて札を持った手を上げる。
「私、9番…!」
空間を切り裂いた高い声に視線が一気に集まった。
041011月11日B2016/11/12(土) 09:35:23.270
9番を引き当てたサクラはサクラで、動揺していた。ポッキーゲームが如何なるものなのかは、知識として頭にあった。
6番を引いたのがもし男であれば、思い人の前で違う男とキスの真似事をする破目になる。それだけは避けたいと周囲の様子を窺っていた。
まさか、相手がサスケだとは思いもせずに。
サスケが6番だと分かった際は、内なる自身が脳内で拳を振り上げ狂喜したが、サスケの剣幕にそれはすぐに引っ込んだ。

「9番はサクラちゃんかよ、なんだぁ、オレが6番引きたかったー」
男の一人がぼそりと呟いたのをサスケの耳が捉える。言い様のない不快感に奥歯を噛み締めながらも、サスケは再度自身の主張を繰り出した。
「とにかくこんな馬鹿げたゲームはオレはしない」
サスケがけして首を縦に振らないであろう事はサクラにも分かっていた事だった。それでも相手が分かった上でも拒絶の姿勢を崩さない様に項垂れ肩を落としてしまう。
気心の知れた自分が相手ならもしかしたら、と内心期待していた己に気づき、密かに恥じた。
サクラの様子などお構いなしに状況は動いていく。
「6番のうちはは辞退でいいじゃん。代わりの奴がサクラちゃんとポッキーゲームするってことで!」
王様がサスケに言い返そうとするのを遮り、一人の男が言った。
「賛成ー」
「ね。うちはくんがここまでイヤって言うのなら、無理にやらせなくてもいいと思う」
明らかにサスケに気のある素振りを見せていた女達が男の意見に賛同する。うちはサスケはポッキゲームを辞退という意見が多数派になったのを受け、王様は仕方ねえなと頭を掻いた。
サクラはその事に戸惑いつつも、流れに身を任せていた。何せサスケが存分に目立ち一般人に染まりきれていないでいる。任務を遂行するには、サクラまで周りに逆らい悪目立ちする訳にはいかなかった。
041111月11日C2016/11/12(土) 09:36:04.670
「じゃあ6番ではなく、代わりに――」
いよいよ王様が他の番号を指定するべく声を上げても、どうか相手が男ではないようにと祈ることしかできない。
「3番…」
「よっしゃ、オレだ」
先程9番であるサスケを羨ましがった男が肩の付近で拳を握りしめ歓喜の声を上げた。項垂れたままのサクラの視界に影が落ちる。あああ、ついに。覚悟を決め唇を固く結んだ。
あれ?でもこの足元って――。
「おい、うちは何やってるんだよ」
「煩い。この茶番をとっとと終わらせる。サクラ、顔を上げろ」
何サクラちゃんを呼び捨てしてんだよと、男の喚く声が耳に飛び込んでくる。それ以上に近くに、頭上から響いた聞きなれた声が届く。
「早くしろサクラ」
サクラがそれを仰ぐと、よく知る整った顔が不機嫌に歪んだまま見下ろしていた。
「おい、うちはお前は辞退――」
「9番を引いたのはオレだ。最初の命に従ってやるまでだ」
凄みのあるサスケの眼差しを受け、男の背筋に悪寒が走り、押し黙る。なかなか勘のいい奴だと、サスケが口の端を僅に吊り上げた
。一般の人間は忍と違い相手の強さを肌で感じられる者は少ない。
「そういう訳だ。とっととポッキーゲームとやらのやり方を教えろ」
男にゲーム内容の説明を促すサスケに、周囲がざわめく。「え?知らないのかよ」と、偉そうにふんぞり返る男を見ながら一同が思うことは一様に同じであった。
サスケが何故急に乗り気になったのかが皆目検討もつかずに、サクラはポカンとした様子でやり取りを見守っていた。
「ポッキゲームというのは、つまり――」
テーブルに置かれたポッキーを手に取りながら、王様の男が代表してサスケにゲームについて丁寧な説明をした。
話を聞きながら、その顔がひきつっていくのをサクラは思わず他人事のように眺めてしまった。
ポッキーゲームの内容について知らないのであれば、煩い周囲に辟易し、さっさと終わらせるためにとゲームに参加するのも頷ける。サクラが他の男とキスの真似事をさせられるのを阻止するためではないのだと、懲りずに再度期待を持ちかけていた自身を叱咤した。
041211月11日D2016/11/12(土) 09:36:14.800
そして冒頭に戻る。
ポッキーの端を咥えたサクラが、サスケの横で上半身を捻って座り、肩を震わせている。瞳は真っ直ぐサスケを注視しているようで、どこか虚ろに揺らめいている。その姿はなんとも頼り無げであった。
サクラの唇から伸びるそれを、サスケにも咥えろと周りは言う。細い棒を落とさないように挟み込んだ唇は少し突き出されていて、間が抜けているのにどこか扇情的でもあった。
オレは甘いものは苦手だと、ゲームを再び降りる主張をしたくなる。だが3番の男もそれを望んでいることを思うとどうにもそれは選択し難かった。
サクラの大きな翠色の瞳が水面のように波打ち光っている。羞恥と不安で涙が溜まりかけているのだ。頬を上気させながらのそれは、男を淫らに誘っているようにしか見えない。
チィと、舌打ちをし、目の前の細い肩を掴んだ。女がビクリと、跳ねるのが腕を通して伝わる。
早くしろ。お、咥えるか。ほら早く。囃す声にサスケの手に力が入る。柔らかな肌に無骨な指先が食い込み、サクラがん、と鼻にかかった息を漏らした。それがまた、意図せずにサスケを煽る。
なんなんだ、この状況は。オレは何故今、こんな事をしている。サスケの脳内が疑問符で埋め尽くされようとしていた。
なかなか先に進まない行為に焦れて、一人の女が「やっぱり相手変えた方が」と呟いたのを合図に、サスケがポッキーにかぶりついた。
細長い棒を通して、ついにサスケとサクラ――二人の影が繋がった。
041311月11日2016/11/12(土) 09:38:37.490
…という小ネタを考えたんだけど
11日に間に合わなかった上に、小ネタのつもりが投稿してみたら思いの外長かった…スレ汚しすまない


この後変なとこで真面目な二人はポッキーを最後まで折らずにキスまでいっちゃって
後から途中で折れば良いゲームだった事を知り余計に恥かく展開
だと思う
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