さまざまな愛の形を描きながら、誰もの心を揺さぶるような“真実の愛”を映し出すことで幅広い層から注目を浴びている実写『美女と野獣』。そんな同作で、男性社会における葛藤や窮屈な生き方から抜け出そうともがく女性主人公・ベルを演じるのは、フェミニストとしても話題になるエマ・ワトソン。野獣役のダン・スティーヴンスとともに、現代にも通じる作品の社会的なメッセージについて語ってくれた。

【映像】“ベルイエロー”を纏い野獣に抱きしめられるエマ・ワトソン

◆ただ単に女性に対する性差別を描いているのではない

――劇中のベルが男尊女卑の社会で生きる窮屈さには、現代を生きる女性がアメリカ社会で感じていることに通ずるところもあるのではないでしょうか。ひとりの女性としてどう感じましたか?

【エマ】 そうね。この映画の内容自体もそうだし、映画プロモーションをしているときですらそれを感じることがあったから、間違いなく今も女性だからということでの窮屈さを感じるし、葛藤もあると思う。この映画がテーマとして取り組んでいるのもそこだと思うしね。

 だけど、ただ単に女性に対する性差別を描いているのではなくて、この映画では男性とはどうあるべきなのか? 男らしさとは本来どういうものなのか? ということもテーマとして描いていると思うのよね。そして、それを間違えるといかに人間性を傷付けることになるのか、ということも。

 だから、この映画は、女性と男性の両方をしっかりと分析していると思う。女性に対して男性はどういうことをしているのか? そして女性はどういうことをしようとしているのか? ということを描いている。興味深いのは、野獣は、本当の野獣のような見た目をしているけど、映画の終盤には、ガストンのほうが内面的な面で野獣のように見えているということ。この映画はすごく興味深い方法で、女性と男性を探求していると思うわ。

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