覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

今年の関東の梅雨明けは、平年より22日も早かったそうですね。夏といえば水着です。水着といえばダイエット……ですね。

実は、ムショでもダイエットをするコはけっこういてました。特に出所が近くなると、体形を気にし始めます。私はムショでは栄養失調寸前だったので、ちゃんと食べてましたよ(笑)。今は飲み過ぎには気をつけなアカンなーと毎日思っています。

何度も書かせていただいてますが、ムショの一番の楽しみは食事です。学校で配られる給食の献立表のようなものがムショでも掲示されているので、みんなで毎日穴が開くほど見ていました。

ムショは、基本的に三食ともバクシャリ(麦ごはん)で、どんぶりで出されます。ムショの前、拘置所からバクシャリ生活に入りますから慣れたものですが、最初はおいしくなかったですね。慣れるとおいしいですよ。一生分は食べたので、もう食べたくはないですが。

ムショでは、刑務作業の内容によって、ごはんの量がA、B、Cの3ランクに分けられています。おかずは同じなんですけどね。立ち仕事など体力を使う作業は「A食」、工場などでの座り仕事は「B食」、病気や懲罰などで作業をしていないと「C食」となります。献立は、ちゃんとした栄養士さんが決めるらしいのですが、男子刑務所ではA食でも成年男子の最低限必要なカロリーしか摂れないそうで、みんなどんどん痩せていくと聞いています。

それで、とにかく毎日バクシャリです。朝ごはんは、どんぶりに入ったバクシャリと味噌汁、つくだ煮、ふりかけなどの簡単なおかずです。お昼もどんぶりに入ったバクシャリに、メインのおかずと副菜が2種類くらいつきます。そして晩ごはんはお昼と同じような感じで、カレーやシチューなどのレトルト製品がつくこともあります。

パン食は月に数回。パンの時はジャムやチョコレートクリームなどがつくので、とても楽しみでした。甘いものはほとんど食べられないのです。ちなみに毎日のごはんに飽きると、「胃が痛い」とか「歯が痛い」とかいって、おかゆにしてもらっていました。真冬のおかゆはアツアツで最高でしたね。パン食の日や集会でお菓子をもらう日に合わせて、胃や歯の痛みはなくなります。

また、私がいた頃にはヤクルトなどがつく時もあったのですが、今はないようです。予算がどんどん削られているからでしょうね。それとも誰かにあげるのが問題になったのかもしれません。

痩せていく男子がいてるというのに、太るのを気にしてごはんを残してしまう女子。たまにしか出ないパンは残さないのに、ごはんは残すんですよ。なんなんですかね。まあ今思えば、シャバではごはんをどんぶりで食べる女子はあまりいませんから、太るというよりは単純に多いだけなのかもしれません。私は残さないで食べてましたけど。

それに、なぜかムショでは食べ物をあげたりもらったりするのは厳禁で、懲罰の対象なのに、残しても叱られるだけなのです。とはいえ堂々と残すのは、出所が近くなってからです。出所日がわかるまでは進級(受刑者にはランクがあり、マジメにやっていると、手紙や面会の回数などで優遇してもらえるようになる)や仮釈放が心配なので、コッソリ捨てたり、トイレに流したりします。もう出られるとわかれば、先生(看守)の小言なんかシカトです。

続く

以下ソース
http://www.cyzowoman.com/2018/07/post_192265_1.html

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