海賊版サイト「漫画村」への対応が、なんでこんなことになっているんだ。海賊版サイトへの対応策としてブロッキングを求める主張が勢いを失ったかと思いきや、またまたどんでもない案が浮上してきた。「静止画のダウンロード」を違法化しようというものである。

 これは、10月末の政府の文化審議会著作権分科会の小委員会で議題として挙がったものだ。ここで、違法化の対象とされる「静止画のダウンロード」とは、文字通りそのままのもの。「違法にアップロードされた静止画をそれと知りながらダウンロードする行為を違法にすること」というものが、それである。

 おそらく、ネットを使用している人の中で、アップロードされた静止画をダウンロードしたことがないという人はいないだろう。例えば、日々、誰かが書いているブログとかTwitterなんかを巡回して、これはと思った面白画像。あるいは、コラ画像とか、エッチな画像。そんなものをなんとなく自分のパソコンやスマホに保存している人は多いハズだ。

 それらを、画像や写真の権利者がアップロードしたものかどうか、いちいち確認してから保存している人など、まずいないはずだ。筆者なんかも「お、これはエロい。眼福だ」とすぐ保存している。なにせ、出会いは一期一会だから……。

 そうして、保存している画像の中には、権利者に無断でアップロードされたものも混ざっているだろう(コラ画像なんて、著作者人格権侵害も含まれる)。

 もちろん「静止画のダウンロード」を違法化する時には「それと知ってダウンロードしたものに限って」という条件がつくだろう。ならば「違法にアップロードしたものと知らなかった」のであれば、一安心……とはならない。それを主張するのは、逮捕され裁判所に引きずり出されてからである。

 この問題は、かつて、長きにわたって児童ポルノ法で所持そのものを禁止することに反対の声があったのに似ている。「知らなかった」とか「正当な理由」というものが、ひとまず逮捕・起訴されないと主張できないからである。

 すでに2012年から、著作権法の改正によって音楽と動画に限って違法にアップロードされたファイルをそれと知りながらダウンロードする行為は違法にされている。今のところ、これによって意図せず唐突に警察による取り調べを受けたり、逮捕されたような話は聞かない。ただ、児童ポルノ法しかり、いざという時に使える魔法の杖を権力の側に次々と渡しているのは確かである。

 本来、海賊版サイトによる権利侵害への対処法を考えるはずだった政府の会合で、ブロッキングが提案され、さらにとんでもないことになろうとしている……。

(文=昼間たかし)

以下ソース
http://www.cyzo.com/2018/11/post_180806_entry.html

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