雪で発電する新しいデバイス「Snow-TENG」を発明したのは米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)とカナダのトロント大学の研究者チームだ。チームでは雪の結晶が帯電する現象を利用し、シリコンと接触させることで効率的に発電できる摩擦帯電型ナノ発電機(triboelectric nanogenerators; TENGs)を開発し、今年6月に専門誌「Nano Enagy」に論文を発表している。
Snow-TENGの発電の仕組みは、静電気が起こるメカニズムを基にしているという。下敷きをこすって静電気を起こせるように、雪も空から降ってくる時の摩擦によってプラスに帯電する。デバイスの表面はマイナスに帯電するシリコンになっており、プラスに帯電した雪と接触すると電力が生じるという仕組みとなっている。
シリコンを含め、デバイスに使われている部品はいずれも安価に入手可能なものばかりで、様々な応用が期待できるという。降雪すると使えなくなるソーラーパネルの補完として利用できるほか、降雪量や風速などを計測する機器としても機能するそうだ。
また、このデバイスは柔軟性や伸縮性に優れ、耐久性もあるといい、研究者らは靴底に貼り付けられるタイプの試作品を披露している。デバイスを貼り付けた靴を履いて雪の上を歩くだけで発電され、服の保温や移動距離や速度を記録したり位置情報を送信するデバイスに電力を送ることが可能となる。研究者らは電池のいらない新たなウェアラブルデバイスの可能性が広がるとしている。
地球温暖化が叫ばれているが、逆に今後は寒冷化して氷河期に入るという説が唱えられているほか、万が一核戦争が起これば核の冬に突入してしまうかもしれない。もしかすると、この新技術が人類の救世主になる日がくるかもしれない。
以下ソース
https://tocana.jp/2019/09/post_111316_entry.html
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