石橋さんは7回の服役経験があり、約20年を刑務所の中で過ごした。うち4回は強制わいせつなどの性犯罪で服役した。出所後は、生活保護を受給しながら、専門の医療機関で「性依存症」の治療プログラムを受け続けてきた。
しかし、彼は、取材で本心を打ち明けた直後の9月下旬、再び性犯罪で逮捕されてしまった。「立ち直るには、今回しかない」と語っていた彼の言葉が、耳に残り続けている。(編集部・吉田緑)
石橋さんは家族とうまくいかず、18歳のころに家を出た。
「いい思い出はないです。母子家庭で、母は夜も仕事で不在がちでした。兄がいましたが、とても優秀だったので、親戚などからも常に比較されてばかりいました」と当時を振り返る。今も家族との縁は切れたままだという。
初めて刑務所に入ったのは23歳のとき。20代から30代にかけて、強盗や覚せい剤の自己使用で計3回、約10年服役した。刑務所内で喧嘩し、相手を負傷させたため、刑期が長くなったこともあった。
「覚せい剤をやめることはできました。今も疼くことはないです」とキッパリ語る。しかし、刑務所を出入りする生活は終わらなかった。
3回目の服役を終えて間もないころ、強制わいせつの事件を起こした。それからは、出所後1年も経たないうちに強制わいせつなどの性犯罪を繰り返し、計4回、約10年服役した。
なぜ、性犯罪をしてしまったのか。「行くところも帰るところもなかったので仕方なく。かつて覚せい剤を使っていたから、その影響かもしれません」とボソリとこぼす。それ以上の答えは得られなかった。
「性犯罪」を理由に引受人を断られたこともある。仮釈放になったのは、最初に刑務所に入ったときだけだ。更生保護会が引受人になってくれたという。しかし、それ以外はすべて満期で出所した。出所後は行くあてがなく、刑務所の中で知り合った人を頼ったり、やくざの事務所に住み込んだりしたこともあったという。
石橋さんは服役中、受刑者や出所者の支援をおこなうNPO「マザーハウス」のことを知り、「藁にもすがる思い」で出所後につながった。そして、マザーハウスで紹介された医療機関を受診し、「性依存症」と診断されたという。
「刑務所の中で自助グループに関する情報を教えてもらったことはありますが、自分が病気だという認識はありませんでした」
刑務所内では「性犯罪再犯防止指導(R3)(再犯リスクなどから必要と判断された性犯罪受刑者が受講するプログラム。主にグループワーク形式でおこなう)」を受講。初めて性犯罪で服役したときはプログラムがなかったため、受講経験は3回になる。
「自分と同じ悩みを持っている人がいる、腹を割って話せると感じ、ためになると感じたときもあります。しかし、最後に服役したときは『自分はやっていない』と否認したり、やる気がなかったりする人がいて、プログラムを受ける意味を感じられませんでした」
プログラムの受講期間は3カ月から8カ月。服役中ずっと受け続けられるわけではない。また、満期釈放者には保護観察がつかない。そのため、社会の中で保護観察所のプログラム(「性犯罪者処遇プログラム」)を受ける機会も得られなかった。
石橋さんは、毎週月曜日から土曜日、朝8時半から夜7時まで病院で過ごし、治療のためのプログラムを受けてきた。日曜日は家事やボランティアをしたり、教会に行ったりすることもあれば、マザーハウスのメンバーと川でバーベキューをしたこともある。
マザーハウス理事長の五十嵐弘志さんは「石橋は川に行ったとき、溺れている子どもを助けたり、子どもがなくしたサンダルを探しに行ったりしていました。彼は思いやりの心を持ってはいます」と話していた。
続く
以下ソース
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