8月8日、ロシア北部アルハンゲリスク州ニョノクサ近くにある、海軍の海上実験場で爆発事故が発生し、作業にあたっていた職員5人が死亡した。軍事施設での事故ということもあって詳しい状況は不明だが、事故直後から周辺の放射線レベルが急上昇しており、何らかの新兵器、それも核エネルギーを用いた実験に関わるものであることは、まず間違いないであろう。一部には、原子力推進によるミサイルの実験が失敗したのではないかという推測もある。

 ロシアに限らずどの国でも、最先端兵器に関する情報は厳しく管理されており、現時点で真相を突き止めることは難しいが、ことロシアに関しては、数十年前からある特殊な物質を用いた新型核兵器の噂が根強く残っている。

 その物質は、レッドマーキュリー(赤い水銀)と呼ばれている。水銀を主成分とし、赤い色をしているためこう呼ばれるのだ。

 レッドマーキュリーの噂が西側に広まったのは、1970年代のことである。

 このときレッドマーキュリーは、核反応の促進やステレス塗料の製造、さらにはICBMの精密誘導などに使用可能といわれていた。

 中性子爆弾の開発に関わったアメリカの核物理学者サミュエル・T・コーエン博士もこのレッドマーキュリーの存在を認めており、「極く少量の特殊な核物質を通常物質に混ぜ、これを原子炉に投入するか、あるいは分子加速光線を当てることで製造される」とし、「起爆すると非常に熱くなり、強力な圧力を生み出すため、重水素と組み合わせて核融合反応を起こすことができる」と述べている。

 通常の核融合爆弾、つまり水素爆弾は、周辺に原子爆弾を配置し、核爆発のエネルギーを利用して核融合を起こすものだ。したがって、全体のサイズは原子爆弾よりもさらに大きなものにならざるを得ない。ところが、このレッドマーキュリーと重水素を用いると、原子爆弾を用いることなく、非常に小さなサイズの水素爆弾を製造することも可能になるということである。

 ふたたびコーエンによれば、旧ソ連の時代、大きさが野球のボールくらいの核兵器も製造されていたいう。

 レッドマーキュリーが世界的な注目を浴びたのは、1991年のソ連崩壊直後のことであった。旧ソ連がいくつもの国家に分裂するという混乱の中で、同連邦内だけに秘匿されていたレッドマーキュリーがその圏外、特に核兵器保有を目指すイランやイラク、リビアといった諸国に流出することが懸念されたためだ。

 上記のイスラム諸国と敵対関係にあるイスラエルは、レッドマーキュリーがこうした国々に流出することを本気で恐れていたようだ。イスラエルの情報機関モサドは、各地のエージェントに「レッドマーキュリーを追え」という指令を出した模様で、この時期、世界各地に配置されたモサドの諜報員が任国の情報機関に対し、レッドマーキュリーとはどんな物質なのか、旧ソ連の外にこの物質が流出したという事実はないのか、について可能な限り詳細な情報を求めていたという事実がある。

 実際、世界のブラックマーケットでは、レッドマーキュリーと称する物質の売買がもちかけられたことが幾度もある。価格は1キログラムあたり10万ドルから50万ドルという高額であり、取引の途中問題の物質が押収された例も多い。

 では、押収された物質はどのようなものだったのだろうか。

 それらは純粋な水銀や、水銀とアンチモンの化合物、ヨウ化水銀や酸化水銀、シアン化水銀、さらには水銀をマニキュア液で赤く着色したものなどであった。つまり、いずれも通常の物質で、核融合を促進するような機能は持っていないのである。

 つまるところ、レッドマーキュリーなるものが実在するという証拠は、今のところ得られていないのだ。

続く

以下ソース
https://tocana.jp/2019/10/post_116597_entry.html

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