戸叶和男『日本奇習紀行』

 現在でも、いわゆる大家族モノのドキュメンタリーなどでしばしば紹介されているように、一人の女性がたくさんの子供を産んでいるというケースは少なからず存在している。その一方で、どんなに願って様々な努力をしても、なかなか子宝に恵まれないという女性も、子だくさんの女性と同じか、それ以上に存在していることは、多くの人々が知るところだ。しかしこうした“差”を埋めるべく、かつてこの国では、なんとも奇妙な行為が、ごくごく当たり前のこととして行われていたのだという

「まあ、生む人は何人でも生むし、生めない人はなかなか…… だからこのあたりじゃ、そういうことをやることでね、各家に必ず跡継ぎができるように工夫していたんだよ」

 かつて東海地方のとある寒村で行われていたという、なんとも“奇妙な子作り”の習慣についてそう語りはじめたのは、当地で生まれ育ち、現在もレタス農家を営んでいるという草加源蔵さん(仮名・87)。草加さんの話によれば、その昔、当地でなかなか子宝に恵まれないという家では、ある奇妙な方法で、自家の跡継ぎを手に入れていたのだという。

「昔はね、子供ができないとなると、大抵は、女の方に問題があると考えられていたものだからね、結婚して、なかなか子供ができないと、逆に子宝に恵まれている家の嫁と子作りをして、赤ん坊を産んでもらうという習慣があったわけ。逆に、子供を生んでくれた女に対してはね、それこそ今で言ったら外車が買えるくらいの金をね、謝礼として払うことになっていたからね、誰もいやな顔ひとつせずに、参加していたんだよ」

 現在でも世界的に見れば代理母出産などといった手法は少なからず存在しているが、そうしたある意味、科学的な根拠に則った手法ではなく、子宝に恵まれない家の主人が、子沢山の家の嫁とセックスをすることで妊娠してもらい、その子供をもらいうけるという当地の方式は、現在の我々が持つ感覚からすれば、にわかに信じがたいものである。しかし当地においては、そうしたある意味奇妙な子作りが、平然と行われていたというから驚くばかりだ。

「昔はね、跡継ぎができないと、それだけで死活問題だからね、誰しも必死なわけ。だからそういう傍目に見ればおかしなことだって『子供ができる』となれば、必死になってやる。今の人からすれば理解に苦しむだろうけれども、とにかくみんな藁にもすがる思いでそういうことをやっていたんだと思うよ」

 跡継ぎ欲しさからなのか、自分の嫁との子作りに見切りをつける形で、比較的早い段階から、子沢山の女性との子作りに励んでいたという当地の男性たち。彼らはともかく、自分とは違う女性とのセックスへと出かけていく夫の背中を見送る女性たちの胸中を思うと、なんともやりきれないというのが正直なところである。

以下ソース
https://tocana.jp/2019/10/post_112931_entry.html

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