太っている人は体臭がキツイ! と感じるのは、たいへん失礼な偏見だろうか。だとしたら、改めなくてはと思ったが、
「太っている人は、汗が原因で体臭が強くなります」(五味常明氏 以下同)
どうやら、実際に臭うらしい。
「人間の平熱は36.5度前後。外気温が高かったり、運動することで体が熱をもつと、体は汗を出し、その気化熱で体温を下げます。しかし、太っている人は、脂肪という断熱材を体に多くまとっているため、通常に人より体温が上がりやすい。だから、たくさん汗をかく。
汗の原料は血液です。汗腺には分泌部という汗のもとを作る部分があり、ここで赤血球を除いた血漿から汗のもとが作られます。この血漿にはナトリウムやカリウムなどのミネラルのほかに、アンモニアや乳酸というニオイのもととなる成分も含まれています。これらはいったん分泌部にたまりますが、ミネラルやニオイ成分は血液に再吸収され、残りを汗として出している。ろ過しているわけですね。理想的な汗は“水”なんです。
ところが、太っている人はどっとたくさんの汗をかくから、再吸収される時間がなく、アンモニアや乳酸をたくさん含んだ汗になる。乳酸は皮膚の上で分解されると、ジアセチルという非常にニオイがきつい物質になるんです」
太っている人の体臭がきつくなる理由はもう一つ。脂肪酸にあるという。
「太っている人の脂肪細胞は大きいだけではなくて、形もいびつ。そのため、毛細血管が圧迫されて、血行が悪くなる。そうすると、脂肪酸が分泌され、汗に含まれやすくなる。この脂肪酸を含んだ汗は、油のニオイがします」
皮脂も酸化して脂肪酸になる。その中の一つが“ノネナール”というニオイ成分で、加齢臭がするのだとか。
太っている人は、若くても、加齢臭にもなりやすいというのだ!
太っている人が体臭を消す方法は、ただ一つ。やせること。けれど、過激な食事制限は体臭や口臭を強くすると、五味氏は言う。
「過激なダイエットでエネルギー源が不足すると、中性脂肪は分解され、脂肪酸を作ります。その脂肪酸からはケトン体という物質が合成されます。ケトン体は血液の中に増えると、呼気や汗、尿で排出されますが、同時に体全体や息から果物が腐ったようなツーンとした『ダイエット臭』を発散させることになります」
太っても臭う。ダイエットをしても臭う。いったいどうすればいいのかと叫びたくなるが、
「正しいダイエットをすればいいのです」
まず運動。ケトン体が生成されたとしても、燃焼させればいい。1日20〜30分は歩き、できれば軽い筋肉トレーニングもしてほしいと五味氏。運動すれば汗をかくので汗腺機能も高まり、サラサラのいい汗が出るようにもなる。
「汗腺機能が衰えていると、ニオイ濃度の高い汗を出すようになるだけでなく、体温調整がうまく働かなくなるので、体は自衛的に代謝を抑えるようになります。結果、痩せにくい体質にもなります」
汗腺を鍛えると、代謝も改善するので、「冷え」や「夏バテ」の予防にも効果があるという。
「そしてバランスのいい食事。タンパク質やビタミン、ミネラルをしっかり摂る。タンパク質を摂ることで、ケトン体の合成を抑えることができます。また、ケトン体が多くなると、体が酸性に傾く傾向があるので、梅干し、ワカメ、シイタケ、ほうれんそう、大豆などのアルカリ性食品を積極的に摂るといいでしょう」
空腹を我慢するのもよくない。おなかが空くと、唾液が少なくなり、口臭がきつくなるからだ。
続く
以下ソース
https://friday.kodansha.co.jp/article/71277
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