仕事が出来てみんなから頼りにされている憧れの先輩（35歳）と念願叶ってお付き合いすることになったのですが、このままお付き合いを続けるか迷っています。
先日はじめてホテルへ行ったのですが、彼が突然赤ちゃん言葉を発し始めたんです…。「よちよちちて」「まーたんのことちゅき？」、引きつりそうになる顔を枕で隠そうとして「めっ！」と怒られる等々。
リアルに「バブゥ」と言う人を初めて目の前にしてわけが分からず気づいたら朝を迎えていました。とりあえずアカデミー賞主演女優賞を自分にあげたいです。
その後、彼とは食事に行ったりデートをしたりするものの、そういう雰囲気になる前に何かと理由をつけて解散しています。怖すぎて「赤ちゃん言葉」のことについては一切触れていませんし、彼も何も言ってきません。正直ドン引きしたのですがベッド意外の普段の彼は本当にカッコよくて大好きです。
普段は優しくて繊細なのにベッドではオラついていたり、真面目そうなのに変な下着を買ってきたりする男性もいると聞きます。なぜ夜になると男性は豹変するのでしょうか。昼と夜どっちが男性の本性なのでしょうか。森林さん助けてください……。
森林の回答
りなさん、あなたはもしかしたら宝くじを当てたのかもしれませんよ。振り幅のある人間は、とても魅力的です。しかもそれが、オラついたり暴力を振るう方ではなく、甘えん坊になる方なうえ自分でコントロールできているというのは大変素晴らしい！
彼が赤ちゃん言葉になったのは、あなたに心を許したからです。それは相当の覚悟だったと思います。もしかしたら、あなたなら大丈夫、りなさんなら受け止めてくれると思い付き合うことにしたのかもしれません。
赤ちゃんのようになって甘えたり、無防備に自分を解放したいというのは、潜在意識の中で多くの人が持っている願望です。でも社会性が邪魔するんです。男らしくないとか、大人だからみっともないとか。
酒の席でハメはずす人っていますよね。みっともないって思いますか？ 確かにハメをはずし過ぎて関係ない人にも迷惑かけるレベルはいただけませんが、気を許した仲間内ならいいじゃないですか。僕はそう思います。
セックスの時だけハメを外すなら、りなさんを信用しているってことですから、それは受け止めてあげてほしいとこです。もちろん、生理的に無理のない範囲で構いませんので。
あなたが本当に気をつけなければいけないのは、日常においてもお母さん役を求められないようにすることです。お母さんを大切にする人は心優しい人が多いですが、恋人にお母さん役を求めるのは一種の暴力です。普段から赤ちゃんになってしまうのは、ただのわがまま坊やで依存です。
りなさんという人格を無視してお母さんの身代わりをさせられるのは、りなさんにとっては人格否定で無自覚の暴力なんです。あくまでも赤ちゃん返りが許されるのはセックスの時だけです。
ではここで、普段とセックスの時、どっちが本当の彼か？という問題です。僕の答えはどっちもです。りなさんが魅力的だと思った仕事の出来る彼と、バブちゃんになった彼、どちらが欠けても前に進めなくなります。彼の中では矛盾することなく、絶妙なバランスを保ちながら共存しています。
おそらくですが、今までの人生で何かしら傷つき、それが欠乏感として残っているのでしょう。その傷を引き受けているのがバブ彼ちゃんです。二重人格と呼ぶほどのものではありませんが、仕事の出来る彼が存在するには、バブちゃんになって、欠乏感を一時的に克服しなければならないのです。
続く
以下ソース
https://joshi-spa.jp/965932
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