男性には、なぜか「処女信仰」のようなところがあります。思春期を過ぎて初体験を意識し始めると、付き合う女性は「処女(バージン)がいい」と、口に出さなくても思っていた人は多いのではないでしょうか。その理由は、まだ男を知らない「清楚や純粋」のイメージへの憧れ、まだ誰のものになっていない女性を自分のものにする「独占欲」、他の男と「比べられる心配がない」などとさまざまだと思います。

 そして、初めてセックスした相手の女性が処女だったかどうかの根拠として、一般的に男性は「処女膜が破れて出血したから処女だった」と勝手に思い込んでいる人が多いと思います。しかし、それは大きな間違いです。出血がなかったから「処女でない」と残念に思ったことのある男性は、相手の女性に対して大変失礼なことですので、大いに反省してもらいたいものです。

 そもそも処女膜とはどんな物なのか、理解してもらいたいと思います。処女膜といっても、腟の入口に膜が張っていて完全に塞がれているわけではありません。処女膜は、腟の入口にリング状についている粘膜のヒダのことで、正式には「処女膜輪」といいます。ですから中央部は開いていて、そこから月経の血液やおりものが出るようになっています。

 処女膜は伸び縮みしますが、形や柔らかさには個人差があります。それで初めてのセックスでペニスの挿入によって、処女膜に裂け目が入ったときに出血するのです。膜が伸びるだけで裂けずにペニスが通過すれば出血はしません。最近は、早期から生理でタンポンを使う女性が多いので、処女膜の穴が多少広がっていることもあります。そう考えると出血がなく残念がっていた男性は、ご自身のペニスが“粗チン”だった可能性もあります。女性にとっては、まったくの濡れ衣です。

 一方で、頻度は低いが生まれつき処女膜に穴が開いていない「処女膜閉鎖症」という病気もあります。初めての月経がくるまでは無症状なことがほとんどですが、月経が始まって血液が排出されずに溜まると、徐々に下腹部に違和感や痛みを感じるようになります。この場合、処女膜をメスで切開して出口を作る手術を行います。

 また、処女膜が非常に硬く厚いために性交痛を伴う「処女膜強靱症」という場合も、処女膜に切れ目を入れて穴を広げる手術を行います。

 ちなみに処女膜は何のためにあるのか。少女期に水、尿や細菌などが腟に侵入するのを保護するという説もありますが、本当のことは分かっていません。

(プライベートケアクリニック東京・尾上泰彦院長)

以下ソース
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/265753

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