宇宙飛行士は厳しい訓練を積み重ねた「選ばれし人」というイメージがありますが、一般の人々と同様に食事や睡眠を必要とし、さまざまな欲求を抱えています。カナダのコンコルディア大学で心理学を研究するSimon Dube氏をはじめとする研究者たちは、「宇宙飛行士が長期間の任務中に性的欲求を解消する方法を真剣に考える必要がある」と主張しています。

人間と機械の性的な相互作用について研究しているDube氏は、少人数で閉鎖された空間に隔離されている宇宙飛行士たちに興味を持っているとのこと。宇宙探査や地球以外の惑星を開拓することは人類の夢といえますが、宇宙旅行を人間に適合させ、物理的および心理的に実行可能にすることは大きな課題だとDube氏は指摘しています。

Dube氏は、他者との性的な関係や性欲の解消が人間の基本的なニーズであると主張し、宇宙空間でも地上と同様に、性的交渉や性的欲求が重要な問題になると考えています。NASAをはじめとする各国の宇宙機関は、「これまでに宇宙空間でセックスが行われたことはない」と述べていますが、近年では月や火星へ進出する機運が高まっていることから、宇宙飛行士が宇宙に滞在する期間はますます延びると考えられており、宇宙における性的関係と性欲に関する懸念が高まっているとのこと。

重要な懸念の一つに数えられるのが、広範囲の宇宙探査や地球外の衛星や惑星における植民地の建設にあたって、宇宙飛行士が長期間にわたってパートナーとの触れ合いや肉体交渉、性欲を発散される機会を制限されるというもの。しばらくの間、宇宙飛行士に選ばれるのは訓練を積んだ少数の人だけという状況が続くとみられており、宇宙船に乗り込む人数も多くありません。

少人数の環境では、恋愛のパートナーを探そうとしても、性格や好み、性的指向に合致したパートナーを見つけることは困難です。また、もし運よくパートナーを見つけることができたとしても、宇宙滞在中に破局してしまうと、元恋人と長期間にわたって閉鎖的な環境で重要な任務をこなし続けなくてはならず、危険な任務を遂行する上で重要なチームワークとムードが損なわれる可能性もあります。

もちろん、宇宙飛行士の中には長期間の任務でも性欲をコントロールし続けられる人もいるかもしれませんが、多くの人にとって長期間の禁欲は身体的・精神的に有害だといえます。そのため、宇宙開発を進める上で性欲の問題は取り組まざるを得ない課題といえますが、NASAは宇宙開発における性欲の問題に取り組むことに消極的だとのこと。

2008年、NASAの広報担当者であったBill Jeffs氏は、「私たちは宇宙における性欲について研究しておらず、進行中の研究もありません」とコメントしています。しかし、人間にとって性欲や肉体交渉は切っても切れない関係にあることから、Dube氏はNASAの立場が無責任だと指摘し、「宇宙飛行士が性的刺激や愛情を長期間にわたって得られない場合、宇宙飛行士の心理的幸福をどのように維持するのですか?」と疑問を呈しています。

宇宙飛行士の性欲問題を解消するための解決策の1つとしてDube氏が主張しているのが、「宇宙飛行士が性欲を解消させられるためのおもちゃや機械を利用できるようにする」というもの。また、大人のおもちゃは性欲の解消には役立ちますが、パートナーとの間に結ばれる社会的な欲求を満たしてはくれないことから、「erobot(エロボット)の出番です」と、Dube氏は主張しています。

エロボットという用語は、人工的な仮想の恋愛パートナーとそれを現実世界に持ち込むテクノロジーを意味するもので、セックスロボットや性的な会話を行うチャットボット、VR空間上のパートナーなどが含まれているとのこと。人間とロボットの性的な相互作用などについて研究する「Erobotics(エロボティクス)」は、近年になって登場した新たな学際的研究分野だとDube氏は述べました。

続く

以下ソース
https://gigazine.net/news/20200221-technology-meet-astronauts-sex-needs/

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