安倍官邸が、新型コロナウイルスの感染対策で忙殺される中で、「官邸の危機管理の司令塔」である菅義偉官房長官に関する記事が目についた。くしくも、それは同じ日(3月15日付朝刊)の朝日新聞と読売新聞であった。

 まずは読売新聞。同紙は「首相と菅氏のすきま風を指摘する向きもある」としたうえで、次のように書いている。

 「令和おじさん」として脚光を浴び、ポスト安倍に急浮上した菅氏が、(1)自民党の二階俊博幹事長や、安倍首相に批判的な古賀誠元幹事長との接近が取り沙汰されている(2)菅氏に近い菅原一秀前経産相と河井克行前法相が辞任に追い込まれて、菅氏の求心力が低下した(3)安倍首相は自らの後継に岸田文雄政調会長への期待を隠さないが、菅氏は岸田氏について「選挙の顔にならない」と評価は厳しい−。

 一方の朝日新聞は、石破茂元幹事長の前担当記者の署名記事だ。安倍、石破両氏の因縁をたどりつつ、両氏を分かつ溝はいま、政権の行方を占う対立軸と化していると結論づける。それにしても、一読すると「石破氏ヨイショ」の印象がどうしても残る。

 同記事には、看過すべきでない情報が紹介されていた。すなわち、「1月末のある夜、都心のホテルのレストラン。石破派会長代行の山本有二元農林水産相は政権の番頭・菅官房長官と向き合った」の件である。

 日夜、政界情報を求め続ける筆者にとって、初めて接する貴重な「情報」だった。当然、可能な範囲で事実確認を行った。日時と場所もほぼ特定できた。

 であるとすれば、筆者の関心事は、石破氏だけには首相の座を譲りたくないとされる安倍首相の強い思いを承知する菅氏が、なぜ、早晩明るみに出ることになる、石破派の番頭の誘いに乗ったのか−の一点だけだ。

 両記事を読んでからの取材で、筆者がたどり着いた結論は、おおむね次のようなことである。

 菅氏は、読売記事にある古賀氏との接近だけではなく、ともに東京・平河町の砂防会館に個人事務所を持つ青木幹雄元官房長官とも会っている。つまり、同氏は今後の政局展開を念頭に、自らの選択肢=ウイングを広げているということなのだ。

 極めて賢明な菅氏は、山本氏との秘密会食がリークされることを分かって誘いに乗った、それとも報じられる前提で会ったというのが真相に近いのではないか。

 「すきま風」報道もニヤニヤしながら読んでいる可能性が高い。「政界の闇」は奥深いのである。

(ジャーナリスト・歳川隆雄)

以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200324/pol2003240002-n1.html

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