待ち合わせに遅れた時、借りた物を失くした時、約束を忘れた時、仕事でミスをした時──まっとうな感覚の持ち主なら謝るのが当たり前だが、世の中には“絶対に謝らない人”が少なからず存在する。

 プライドが許さないのか、恥ずかしいのか、とにかく自己中心的なのか、その理由は本人のみぞ知るところだが、いま一度考えてみて欲しい。謝らないことはそんなに得なのか? 都内に住む会社員のAさん(40代男性)は、とにかくすぐ謝ることで難局を乗り越えてきたという。

 元来は気が強く、ペコペコ謝ることなどまったくなかったAさん。そんな彼が変わったきっかけのひとつが、就職2年目の“成功体験”だ。

「当時私は取引先を車で回っていましたが、路駐(路上駐車)も今ほど厳しく取り締まられるものではありませんでした。『ここはダメですよ』って紙を貼られてから、2度めにチェックが来る前に動かせばセーフ、というような感じです。一度、その2度めの見回りに遭遇し、まさに路駐をとられそうという時、完全にテンパってしまった私は、とにかく頭を下げ続けて、どれだけ困るかを切々と訴えました。すると、『まあ、今回はギリギリだったし……』と、見逃してくれたのです」(Aさん。以下同)

 謝ることで何とか窮地を脱したAさん。これは自分に非があるものだったが、もうひとつ同時期の“失敗体験”も大きな影響があった。

「彼女とケンカになった時のことです。ケンカの理由は、明らかに彼女に非があるものだったので、彼女をけちょんけちょんに言い負かしてしまうったら、彼女は号泣。結局、付き合いはそれっきりになってしまいました。友人に『向こうが悪かったのに……』とこぼすと、『自分の彼女にケンカで勝って嬉しいか?』『“俺も悪かった”の一言で済むんだよ』と、ぐうの音も出ないことを言われました」

 成功と失敗の2つの教訓から、謝ることの大切さを学んだAさん。四半世紀にわたるサラリーマン人生では、不条理なことを言われたり、他人の失敗を自分のせいにされたり、約束を反故にされたりといった不愉快な経験を何度もしてきたが、“有事”の際にはすぐに謝るスタイルを貫くことで、何とか乗り越えてきたという。

「自分が悪い時はもちろん、どちらに非があるか分からない時も、私はさっさと謝ってしまいます。こちらが先に謝れば、大抵は相手からも、自分にも非があることを認めるセリフが出てくるもの。それでも自分の非を認めないような人間は、『その程度のヤツか』と見限って、以後は関わらないようにすれば良いだけです。とぼけたり、開き直ったり、クドクドと言い訳をするぐらいなら、さっさと謝った方が時間もムダになりません。

 ビジネスシーンでは『謝ったら負け』みたいな主張も見かけますが、それは言質を取られたら重大な影響が生じるような立場の人間の話。私のようなペーペーのサラリーマンで、しかも日本人を相手に仕事をしている人間なら、誠心誠意をもって謝れば、たいていのことは許してもらえます」

 このような言い分を紹介すれば、Aさんのことを人格者だと思う方もいるだろうが、実際の姿はそんなに美しいものではない。それは彼が事あるごとに口にするセリフに集約されている。

「謝れば事が収まるかもしれないのに、謝らないで延々とモメてる人を見ると、本当にバカだと思います。だって謝るのってタダじゃないですか」

 プライドを守るために謝らないのも1つの生き方だが、さっさと謝って、さっさとやり直す方が確かに効率は良さそう。ただAさんいわく、「謝る時は本気で謝らないと、火に油を注ぐことになる」そうで、その点は気を付ける必要がありそうだ。

以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20200424_1558392.html

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