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ソーシャルディスタンスが必要な「密」な黒川杯会場

 東京高検の黒川弘務前検事長の賭け麻雀問題を皮肉り、SNS上で企画された「第1回テンピン麻雀大会『黒川杯』」。“会場”となった検察庁前は大混乱に陥ったという。取材したライターの清義明氏がリポートする。

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 新型コロナウイルスによる自粛要請のなか、旧知の新聞社社員と賭け麻雀をしていたとして、東京高検検事長を辞職した黒川弘務氏がさらに国会で問題になっている。

 賭け麻雀は賭博罪とされていたものが、「社会の実情を見たところ必ずしも高額とは言えない」(法務省刑事局)ということで、いわば無罪放免となったからだ。衆院法務委員会での法務省刑事局長の答弁によると、いわゆる「点ピン」つまり1000点100円のレートであれば、犯罪にあたらないということだ。これは画期的な公的な見解である。日本の賭博罪におけるグレーゾーンだった違法と適法の判断に、法務省お墨付きの「黒川基準」ができたことになる。

 この一件で、法務省は国家公務員法に基づく処分を下したが、それは通例犯罪行為などを犯したときの「懲戒処分」ではなく、将来のために反省を促す「訓告」にとどまった。黒川氏はすでにこの時点で辞職をしており、法務省においては「将来」はない。

 このために国民の疑念が集まっている一方、ともすれば罪悪感に苛まされながら賭け麻雀を楽しんできたファンの方々にはたいへんな朗報ともいえる。これまで逮捕者まで出していた賭け麻雀がいわば法務省の見解レートでは犯罪にまではあたらないということになったからだ。

 これをうけた一部の麻雀愛好の士が、「新基準の礎を築いてくれた黒川元検事長に敬意を表し」(主催者発表より)、今回の判断を下した検察庁前の路上に集まり、記念の麻雀大会を催した。

『祝レート麻雀解禁!検察庁前テンピン麻雀大会』と題された麻雀大会は、暖かな日差しに包まれた休日の5月30日に予定通り霞が関にある検察庁前で開催された。

「新基準の礎を築いてくれた黒川元検事長に敬意を表し」た検察庁前の大会は、この大会に賛同する一部のメディアの事前の報道などにより人が集まり混乱することを恐れた主催者の判断で、ひっそりと開催される予定だったが、さすがにそうはいかなかった。注目の大会であっただけに、黒川杯会場からほど近い警視庁や所轄の丸の内署をはじめとして近隣で勤務中であった警察官の方々がギャラリーとして多数集まったため、大会は混乱を極めた。

 こうした混乱を事前に予想していた主催者により、黒川基準に基づき適法とされる「旧知の間柄」の少人数の面子を集めて行われていたが、続々と集まるギャラリーの警察官は、どんなことがあってもこれを継続させないという態度で卓を取り囲んだ。そこには小池百合子東京都知事らが提唱したソーシャルディススタンスはなく、麻雀を楽しもうとしていた参加者から「密です!」との抗議の声もあがっていた。

 ギャラリーの警察官の方々は最終的に30名以上が集まったために、本来ならば道路の隅で往来する歩行者(といっても休日の霞が関なので人は全く通らない)の邪魔にならないように行う予定だったのが、意図せざる路上の占有が起きてしまった。賭博罪は黒川基準で無罪となったが、道路占有はまた別の問題である。

 混乱のために、いつまでたっても東1局すらできない状態でもあり、このままだと勝敗がつかず、そのため賭博が成立しないと主催者は判断。検察庁に面した道路をはさんだ日比谷公園内で一番検察庁に近い「健康広場」に場所を移した。

続く

以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20200601_1567734.html

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