日本人夫婦の2人に1人は、セックスレスであること、コロナ禍で関係が深まった夫婦がいる半面、中高年世代では、まだ少数派であること、などをお伝えしてきた。では、ウィズコロナの時代にどんな“新性活”様式を取り入れればいいのだろう。

 「コロナフィルターで、今までの夫婦関係が顕在化してきたのでしょう。ただでさえ日本の40〜50代のセックスレスはここ10年あまりで約2倍増なのに、コロナ自粛で夫への嫌悪感が増した場合には、よりそれが加速しています。実際、私の元へのセックスレス、不倫などの相談が増えています」

 夫婦問題の悩みに詳しいカウンセラー、三松真由美氏はそう明かす。

 妻が他の男に走る前に、もう一度夫婦生活を見直したい、セックスレス解消にチャレンジしたい、という方へのアドバイスを求めた。

 「どんなに仲良し夫婦でも、長年セックスレスなら、衝動がないと難しいでしょう。“レス解決”にはアクションを起こすしかありません」

 何から手をつければいいか、見当がつかない人がほとんどではないか。まず、するべきことは3つある。

 (1)スキンシップのルール作り。感染リスクへの対応は夫婦間でも温度差があるので、しっかり話し合う。
 (2)清潔第一。こまめに消毒、手洗い、シャワーを浴びるなど、基本を忘れず。
 (3)マスク着用など創意工夫をこらした営みで感染リスクを減らしつつ、愛を育むチャレンジを。

 それには楽しむことが大切と三松氏。「ポイントは、スキンシップは『松竹梅』のレベルを決めて、了承を得えながら試みましょう。たとえば、『梅=3秒タッチ』『竹=性的部位への30秒タッチ』『松=マスク付きの営み』など各夫婦で決めるとエンタメ化できます」

 この3つを踏まえた上で、ウィズコロナ時代のセックスレス改善に挑むには?

 〔1〕家庭内でもムードを演出。自粛期間に動画配信サイトに加入した方は多いはずだ。ちょっぴりセクシーな映画やドラマを一緒に鑑賞し、会話のきっかけを作り、プラスして互いの性的志向を改めて探る。
 〔2〕スキンシップを蘇らせるには、お互いの労をねぎらいつつマッサージから始めてみる。久々のセックスでは痛みを感じる女性も少なくないので、痛みを緩和するオイルやローションを男性側が用意して塗ってあげる。
 〔3〕いろいろ試してみる。「奥さんがやってみたいことを聞きだして、何でも試してみるのも一つの手。自分がどうかではなく、どれも肯定し、やってみましょう。ちょっとしたコスプレだっていいと思いますし、せっかく時間があるのですから、ばかばかしいアイデアだってOK」(三松氏)

 夫婦内で性欲が“消化”できない場合、ひとりエッチもある。最近はオンラインを活用する人が増加している。ただし、録画されてリベンジポルノに使われるとアウトなので、くれぐれも注意が必要だ。

 「私がオススメするのは、昭和に回帰してのテレフォンセックス。ニューヨークではロックダウン直後から、SNSで若者がセクシーなメッセージや写真を送り合うセクスティング(sexとtextingの混成語)が流行りました。動画よりもレトロな手法が想像力をかき立てられます」

 心と体の健康を保つには、好奇心でいろいろ試してみるのもありだ。

(熊本美加)

以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/lif/news/200909/hea2009090002-n1.html

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