戸叶和男【日本奇習紀行 西日本】

 今年は梅雨が長引き、また、全国的に例年よりも雨の日が多かったことに加え、新型コロナウイルスの猛威が再燃したことから、夏の行楽を控え、長らく自宅での待機を余儀なくされたという人も少なくないと思うが、こうした長い“おうち時間”を、ネットもテレビもない時代に経験していた人々は、やはりというか男女の営みを盛んに行っていたようだ。

「そらね、“それ”以外、何もありゃしないんだもの(苦笑)。そうするしかないだろよ」

 かつて西日本のとある地域で行われていたという“標準的な梅雨の過ごし方”についてそう語るのは、当地で生まれ育ち、現在もなお、葉物野菜などを育てて生計を立てている長瀬喜一郎さん(仮名・85)。長瀬さんの話によると、現代のように“おうち時間”を満喫するツールがなかった時代、当地の人々ははただひたすらにセックスを満喫することで時間を潰していたのだという。

「なにせほかにやることがないもんだからね、朝、目が覚めたときから眠るまで、飯と便所以外の時間はみんな“それ”ばかりしてたよ。けど、さすがに同じ相手とばかりじゃ飽きてくるもんだからね、寝間だけじゃなくて台所とか風呂とか玄関先とか、それこそ家のいろんなところでするの。けどそれも飽きてくるから、戸を開けっぴろげてやったりね。とにかくそうやって工夫しながらやってたなぁ」

 たしかにとんなスキモノ男女であっても、同じ相手と同じ場所でセックスし続けるというのはどうしても限界があるもの。長瀬さんら村人たちがこうした“生活の知恵”ともいえる工夫をするのも頷けるところだ。

「まぁ、それでも飽きた場合は、仲のいい家に頼んでよその家のを見せてもらったりとか、見せ合いしながらやったりとかね。そんなこともあったかな」

 その後、時代の変遷と共に、“おうち時間”を楽しめるものが増えたことで、徐々に姿を消していったという、こうした当地の習慣。やはり便利になりすぎることは、かえって素朴な楽しみを、人々の暮らしから奪ってしまうものなのかもしれない。

文・取材=戸叶和男

以下ソース
https://tocana.jp/2020/09/post_170821_entry.html

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