戸叶和男【日本奇習紀行 西日本】

 母乳の出にくい母親や、高貴な身分の女性に代わり、自らの母乳を赤ん坊に与え、その面倒を見ることもある「乳母」。日本の歴史においては、江戸幕府の三代将軍・家光の乳母であった春日局など、彼女たちの担った役割と、それゆえの厚遇はかなりのものであったとされるが、日本の一部地域においては、この「乳母」への対応をめぐり、なんとも奇妙な行為が行われていたという。

「今じゃ乳母自体、ほとんどいなくなっちまったからね。そういうこともやらなくなったよ」

 かつて西日本のとある地域で行われていたという、「乳母」選びの際の奇妙な習慣についてそう語りはじめたのは、今もなお代々続く老舗の漆器店を営んでいる斎藤寿満さん(仮名・81)。斎藤さんの話によると、その昔、当地では赤ん坊の「乳母」を決める際に、赤ん坊の父親が、「乳母候補」の女性の母乳を“味くらべ”して選ぶという行為が、当たり前のこととして行われていたという。

「乳母ってのは大抵、親類とか近所に住んでる女のなかから、乳の出がいいのを選ぶんだけどね、そのときに赤ん坊の父親がさ、実際に乳房にむしゃぶりついて、調べるわけ。それで一番良い女を我が子の乳母にするっていう話だわな」

 そもそも我が子のためとはいえ、大の成人男性が、自分の嫁でもない女性の胸にむしゃぶりついて、母乳の出方やその味をチェックするというのはおかしな話。女性の側にしても、赤ん坊ではない男に乳を吸われる行為には難色を示しそうなものだが……。

「乳母に選ばれるとお給金がもらえるからね。嫌がるどころかみんな喜んで乳を吸われてたよ(苦笑)」

 さすがに今の時代、このような奇妙な行為が許されようもなく、当地でも半世紀ほど前に姿を消したというこの習慣。常日頃、風俗店などで授乳プレイに勤しんでいるスキモノの諸兄にとっては、なんとも羨ましい話であるといえそうだ。

文・取材=戸叶和男

以下ソース
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/275416

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