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進水したFFM2くまの。ステルス艦だ

11月19日、 瀬戸内海に面する岡山県玉野市三井E&S造船玉野艦船工場から、海自音楽隊が演奏する軍艦マーチとともに、一隻の艦艇が進水した。海自の新護衛艦「3900t型二番艦FFM2くまの」だ。

一般的に、進水した海自艦艇には艦番号が与えられる。空母いずもならばDDH183、イージス艦まやならばDDG179と、三桁が一般的である。しかし、くまのには「FFM2」と、初めて一桁の番号が与えられた。

その理由を、現地でFFM2くまのを撮影したフォトジャーナリストの柿谷哲也氏が解説する。

「米海軍ならばLCS沿海域戦闘艦に分類されるくまのですが、海自のFとは駆逐艦と1000t以下の対潜護衛艦コルベットの間に位置する"フリゲート"の頭文字です。また、Mは多用途および機雷戦を意味します。

まだ一番艦が完成していないので、正式名称は発表されていません。しかし、艦番号に一桁が与えられたことには、全てを刷新しようとしている海自の心意気が現れているように思います」

FFM2くまのの艦影は、既存の海自護衛艦と比べると異形だ。それは、対中国海軍を想定したステルス艦だからだ。

「船首から主砲、艦橋、マスト、煙突と独立している伝統的な軍艦スタイルが、大艦巨砲主義の伝統と貫禄を未だに重んずる海自のスタイルでした。しかし、それを捨てたのがFFM2くまのです。

今、中国の対艦・巡航ミサイルの性能は格段の進歩を遂げており、海自艦搭載兵器の届かない、はるか彼方から飛来します。そのとき、直角が交わるような艦艇は、中国ミサイル搭載のレーダーに捕われやすい。なので、この艦型になりました。

すなわちFFM2くまのは、中国海軍の各種ミサイル攻撃からの生存性が、最も優れた海自艦と言えます」(柿谷氏)

伝統的な軍艦スタイルを捨て、さらに塗装はヨーロッパ系海軍と同色のグレイ、艦番号の『2』の字体は沿海域戦闘艦インディペンデンスと同じ。およそ海自の船には見えないほど、全てを刷新したFFM2くまの。そのスペック・搭載兵器を見てみよう。

乗員90名、排水量3900t、全長132.5m、最大幅16.3m、最大速力30ノット。主砲76mm一門、対艦ミサイル8発、VLS(艦体埋め込み垂直発射装置)16セルに対空、対潜ミサイルを装備、三連装短魚雷発射管二基、対空防御Sea RAM一基。SH60K哨戒ヘリ一機。

「海自は人手不足なんです。通常のむらさめ型護衛艦で乗員200名、イージス艦は300名、くまのは90名。それも海保尖閣専従隊と同じクルー制で、帰港と同時に次のクルーが乗って直ぐに出撃します」(柿谷氏)

全ては、年間10数隻の艦艇を建造し続けて膨張する中国海軍への対策だ。その数に対応するのが、FFM2くまのなのだ。

「最大の特徴は、艦尾にウエルドックがあって、そこから無人機雷排除システムである無人掃海艇を放てます。さらに左舷のハッチから、簡易型機雷敷設装置で機雷をばら撒けます。

仮に尖閣では、対空、対水上戦の前に機雷戦が開始されます。そのとき、海自に二隻しかない掃海母艦が機雷を敷設する。その母艦を、くまのは護衛します」(柿谷氏)

続く

以下ソース
https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2020/11/27/112516/

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