今年、こんな噂を耳にしなかっただろうか? 「新型コロナの大流行はでっち上げ」「支配者層が老人を削減しようとしている」「5Gが新型コロナウイルスを加速させている」などなど、ちゃんと調べれば根拠に乏しいものばかりだ。

 もうじきワクチン接種も開始されるだろうが、これついても陰謀論が囁かれている。「パンデミックは製薬会社やビル・ゲイツが大儲けするために計画された」というものだ。

 これらはSNSなどで拡散されていて、信じている人も多い。もしあなたの家族や知人までが真顔で口にしていたらどうすればいいだろうか?

 陰謀論の多くは不安や恐怖から生じているものだ。あなたがどんなに正論を言っても、根拠とするデータを提示しようとも納得してはくれないし、火に油を注ぐだけだ。では、相手の誤りを正すにはどうすればいいのか?

 それには陰謀論者が良く使う誤謬(詭弁)を理解する必要があるという。

 以下では、ガーディアン紙で解説されている陰謀論者が良く使用する5つの誤謬を紹介しよう。自分や家族が陰謀論にハマってしまわないよう知っておいても損はないだろう。

1. 自分の基準で相手を煙に巻く「二重基準の論証」
 天文学者で作家だったカール・セーガンは思考実験として、こんなやり取りを記している。

セーガンは、友人に「うちのガレージには炎を吐く竜がいるんだ」と打ち明ける。友人がガレージに行ってみると、がらんとしており何もない。「どこに竜が?」と友人。「じつは透明でね」とセーガン。ならばと友人は、床に小麦粉をまいて足跡をつけてみようと提案。「でも竜は浮いているからね」とセーガン。友人は負けじと赤外線カメラで映せばいいと主張するが、セーガンは「透明な炎は熱がないからね」とかわす

 竜の存在は証明することも、否定することもできない。このような議論を「二重基準の論証(special pleading)」という。証拠を見せろという相手に対して、自分勝手に基準を操作して煙に巻いてしまうことだ。そして、これは陰謀論では一般的に行われている。

 科学の世界では、得られた結果をまず第三者に公開し、実験方法や結果が妥当なものかきちんと検査してもらうのが普通だ。これを査読と言い、学術誌に掲載されるのはこれをパスしたものだけだ。

 だが陰謀論の世界では、たとえば5Gとコロナの関係についてのまともな研究がないのは、それが公表されることを何者かが妨害しているからだと説明される。

 証拠がないことが陰謀論の正しさの証明であると主張されるのだ。主要な科学機関がメインストリームの見解しか示さないのは、それだけ隠蔽工作が上手くいっているからだ、と。

 カール・セーガンの議論は、陰謀論を信じる人たちにその誤りを立証して納得させるなどできないということを示唆している。

 だが、こう考えてみよう。もし世界各国で陰謀を企てる組織が暗躍していたのだとして、彼らが何の痕跡も残さずにことを成し遂げられる確率はどれほどだろうか、と。

 ジャーナリストなど、それを世に公表して利益を得られる人間はたくさんいるだろう。あるいは、どんな証拠があれば陰謀論を信じてしまった人の意見を変えられるだろうかと考えてみるのもいい。それが結局は反証可能性のない命題であることに気づくだろう。

2. 著名人の名をあげ偽の権威を作り上げる
 まともな証拠を提示できない陰謀論者は、その裏付けとして彼らの言質を支持する著名な人物の名前を挙げることがある。

 だが、ちょっとググってみれば、そのほとんどが完全に偽物であることがすぐに分かる。仮に実在の人物で、何らかの専門家だったとしても、彼らの専門分野はまったく関係のないものだったりする。

 たとえば、ある外科医がコロナウイルスはでっち上げだと主張していたとする。だが、その主張は長年研鑽を積んだウイルス学者や疫学者のものと同じくらい信用できるものだろうか?

続く

以下ソース
http://karapaia.com/archives/52297219.html

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