帯広市は4月30日、ばんえい競馬の能力検査で騎手が馬の顔を蹴って処分された問題で、会見を開いた。動物を虐待する行為として強い批判を浴びているこの問題、報道されている内容を見る限り、社民党常任幹事の伊是名夏子氏の一連の問題と事件の構図が似ていることに気付かされる。

 北海道帯広市が主催するばんえい競馬(馬が重いソリを引いて争う競馬)で4月18日に行われた能力検査の第18レース、2歳の牝馬ドウナンヒメが第2障害で座り込んでしまったため、鈴木恵介騎手は「手綱を引く等の対処をしたもの、起き上げることが出来ないため、馬の顔を蹴るという行為」に至った。

 その様子がインターネットで配信されたことで帯広市に抗議が寄せられ、同市は4月21日、同騎手を戒告処分とした。その理由を「如何なる理由があっても、当該行為は認められるものではなく、きゅう舎関係者の責務に反し、競馬に対する不信を招くような行為を行ったものとして、過去の類似の事例も参考に判断した結果、両者(筆者注:鈴木騎手と、別のレースで同様の行為を行った厩務員)とも戒告処分とした」と説明している(以上、4月30日の帯広市配布の記者会見資料より)。

 実際に映像を見ると、鈴木騎手はかなり強く馬の顔を蹴っている。動物虐待と言われても仕方なく、本人がその後、騎乗を自粛しているとはいえ戒告処分が軽すぎるのではないかという感想を抱く者は少なくないと思われる。過去の事例が分からないため感覚的なものでしか判断できないが、僕も処分が軽すぎると思う。

 30日に行われた帯広市の記者会見では鈴木騎手の謝罪文も公開された。以下、全文を記す。

みなさまへ

 この度は、全国のばんえいファンの皆様、いつも競馬を応援してくれている方々を、不快な気持ちにさせてしまい、大変申し訳ありません。
 ただ、自分としては、何度も手綱を使い起こそうとしましたが起きあがれず、あのままの状態では馬にとって相当の負担がかかり、早急に起こさないといけないと思い、咄嗟の判断で馬をビックリさせ、顔が上がったその反動で起こそうとした結果です。決して馬に腹が立ち、イライラとして、という気持ちで取った行動ではないということをわかってもらいたいです。
 そして、競馬に携わる全ての人が、馬に愛情を持って接している事を理解して頂きたいです。
 今回の事は深く反省し、今後はこの様な事がないように致します。

鈴木恵介

 この謝罪文で注目したいのは、馬を起こさないといけないと思って蹴ったというエクスキューズ。動画を見ると、実際に手綱を引いて起こそうとした時に、馬は起き上がることができなかったものの、顔を蹴られた後に、右前脚を立てて起き上がろうという姿勢を見せている。

 動画を見る限り、蹴った行為はイライラをぶつけた結果ではなく、一種の扶助であったという説明には一定の合理性は見られる。競馬ではレース中にステッキ(ムチ)で馬を叩き、闘志を促す行為は認められている。ただし、使用に関して制約があり、必要以上に叩く行為は禁じられている。それは競走馬の能力を引き出す効果がそれほど見られず、苦痛を与える効果しかないと考えられているからである。

 鈴木騎手が馬を蹴った行為は決して許されるものではない。しかし、それは虐待目的ではなく、扶助目的だったという説明には耳を傾ける必要がある。

 ばんえい競馬の能力検査は、合格しないと競走馬になれないという、デビューのための大事な関門である。この関門を通過できない場合、多くの場合、食肉にされるという。帯広市の発表で、4月18日の第1回能力検査では175頭が出走し、合格は112頭。4月30日に行われた第2回能力検査では83頭中53頭が合格している。合格できなかった馬は、来年にはいなくなっているかもしれない。競走馬は自らの生命をかけて能力検査に臨んでいると言っていい。

続く

以下ソース
https://reiwa-kawaraban.com/sports/20210501/

★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/