琉球新報社(本社:沖縄県那覇市、代表取締役:玻名城泰山)は7日、コラムニストで社民党常任幹事の伊是名夏子氏がほぼ同一のコラムを2つの媒体に掲載した問題について当サイトに回答を寄せた。編集局次長名での回答で、記事の類似性を認め、伊是名氏に見解を伝えることを約束したが、読者などへの謝罪はなかった。

 伊是名氏は東京新聞と琉球新報にコラムを掲載し、その内容が酷似していることを当サイトが指摘した。4月30日にネット上で公開された琉球新報Styleの「100cmの視界から」(5月4日に琉球新報に掲載)と、5月2日付けの東京新聞の「障害者は四つ葉のクローバー」の内容がほぼ同一。

 東京新聞のコラム全776文字のうち、79.8%の619文字が琉球新報のコラムと完全に一致している。順番を入れ替えたものを含めれば82.3%で、オリジナル部分はわずか137文字、17.7%に過ぎない(参照:伊是名氏コラムを二重使用か 信じ難い非創造性)。

 過去に同様の例があり、さらに今年3月以降に伊是名氏がコラムを開始した社民党の機関紙である「社会新報」でも、琉球新報のコラムとほぼ同一の表現で同内容のコラムが掲載されている(参照:伊是名氏自白?「目的地の来宮駅」 慌てて修正か)。

 これに対して当サイトでは5月2日以降、東京新聞、中日新聞、琉球新報にその事実を伝え、会社としての見解を求めていた。

 今回、琉球新報社が読者相談室を通じて回答を寄せた。文書ではなく、読者相談室の担当者が読み上げたもので、以下はそれを書き写したものである。

松田様

 ご指摘のコラム東京新聞社5月2日付け「障害者は四つ葉のクローバー」と、弊社5月4日付け掲載の「100cmの視界から(琉球新報Styleで4月30日にアップ)」双方の内容を確認いたしました。おっしゃる通りかなり類似した表現がございました。

 弊社の見解としまして、似たような主張をしたい旨で同じ事実関係を取り上げるのは了としますが、全く同じような表現を使うことは好ましくないと考えます。この見解を伊是名夏子様に伝えるなどして、今後、善処してまいりたいと思います。

 ご指摘ありがとうございました。

琉球新報編集局次長兼報道本部長 新垣毅

 琉球新報としては、主張内容が一致することは問題ないとしているが、「全く同じような表現」(回答文書より)を用いることは好ましくないとしている。話題は重なるのはやむを得ないとしても、表現を変えるなど工夫すべきと言っているに等しい。分かりやすく言えば、原稿の使い回しは許さず、同一とは思えないレベルに変えろということ。そのような見解を伊是名氏に伝えるとしており、これは事実上、以後、注意する様に申し伝えることと思っていい。

 それでもライターの立場からすれば、かなり緩い措置。通常であれば、このような場合は契約は打ち切られる。ライターはそうならないように、完全に書き分けるものである。伊是名氏は東日本と沖縄と離れている紙媒体、読者は重ならないとでも判断したのかもしれない。「ライターとしてのモラル」が欠如していると言っても過言ではない。

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琉球新報からの回答(読者相談室読み上げのものをメモ)

 琉球新報はこれ以外にも社会新報とほぼ同じ記述の記事が出されていること、東京新聞との間で過去にも同様の例があることについては回答しなかった。その点を聞くと「編集局が回答したもの以外、お答えできない」とのこと。また、回答を見る限り、読者に対する謝罪はない。

 このあたりは理解に苦しむ。そもそもコラムが転載の契約であるような場合を除き、読者はコラムについては筆者の独自の見解を楽しむなどの目的で読むのであり、それが他紙で既に使用された記事とほぼ同一の記事が出てくれば、その期待を大きく裏切ることになる。客観的には記事の価値が毀損され、価値が毀損されない記事を期待して広告を出したクライアントの期待も裏切ることになる。

続く

以下ソース
https://reiwa-kawaraban.com/society/20210507/

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