0001逢いみての… ★
2021/05/13(木) 23:15:17.71ID:CAP_USER皆さん「プライベートゾーン」という言葉を聞いた事がありますか?これは水着をつけた時に隠れる体の部位の事です。即ち、胸部と下腹部・外陰部の事です。他人に見られると恥ずかしい部位なので、そこに異常があっても医療機関へ受診することに抵抗を感じる人々は多いと思います。ここで、男児の外陰部の重篤になりうる病気を2つ紹介します。
1つ目が“ソケイヘルニア”です。これは大腿のつけ根の部分から、腸の一部がとび出る病気です。大人にも見られますが、小児の特徴は嵌頓すなわち、腸の一部が腹部にもどらなくなって腸に血流が途絶える状態になり、腸が壊死する事態になりやすいことです。緊急事態になりやすい為、無症状のときに手術するのが原則です。
2つ目は“停留精巣”です。これは男児の精巣が陰のうと呼ばれる袋の部分に降りていない状態を言います。放置すると2つの重大なことが起こります。まず1つは精子が充分に作れず、不妊の原因になり得ます。現代における不妊症の3割は男性に原因があると言われ、その原因の1つに当たるかもしれません。そして、もう1つは癌化です。精巣癌は家族性のものと、停留精巣に基づくもの等がある様で10万人に1人の割合で発症すると言われ、停留精巣の精巣癌の発症リスクがそうでない男性に比べて、3〜14倍も高くなると言われています。
私は約17年間、県立中部病院の指導医として勤務、その後開業し、中部地区の小学校の校医として、健診に携わってきました。指導医としての信念もあり、健診は男児の外陰部も診察しソケイヘルニアや停留精巣等も無症状のときに早期に発見し、泌尿器科へ紹介した上で手術を受けた男児が多数おりました。腸の壊死や不妊症、そして精巣癌の予防につながったのです。
ところで、乳幼児健診マニュアルには外陰部の診察も含まれています。しかし、学校健診には含まれていません。これは重大な不備です。なぜならば、ヘルニアは診察時には腹部内に入っている時は診察しても発見できませんので、児童生徒も外陰部の診察が必要と思われます。乳幼児健診で、正常と診断されている児の中にも、その後に停留精巣が見つかり、手術になったケースや手術待ちの児もみつかることもあります。乳幼児期だけでなく、学童期でのダブルチェックも大切です。
さて、外国ではどうなっているか目を転じてみました。米国での児童生徒期の健診マニュアルでは、外陰部の診察は必須の診察項目に入っています。私は、三十数年前に世界的に有名な米国ミネソタ州のメイヨークリニックへの留学の機会があり、研修前に健康診断を受けました。全裸で薄いガウン一枚を着て、「プライベートゾーン」も診察して頂きました。さすが世界一流の病院だと感服しました。
同様の話は、大リーグでプレーした元投手の上原浩治氏が自身のYouTubeチャンネルで、ロッテから海外FAを宣言した巨人時代の元同僚、沢村拓一投手に対し、大リーグの健康診断にまつわる衝撃的な事実として紹介しています。ヘルニアの有無を見定める為、やはり全裸で薄いガウン一枚を着て医師から下半身を触診されるという内容です。このような丁寧な診察は、米国人にとっては衝撃的な事ではなく、通常の身体診察に含まれているのです。日本での健診での身体診察でもプライベートゾーンの診察を必須項目とすべきと思われます。
続く
以下ソース
https://www.mag2.com/p/news/496960
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