今年もユーキャンの流行語大賞ノミネート30語が発表された。

 毎年、この時期になるといよいよ年末本番、え、もう今年が終わるの、嘘じゃないの、ペテンじゃないの、と焦るのだけどカレンダーを見ると残り2枚しかなく、しっかりと年末待ったなしの状態だ。

 さて、今年のノミネート30語は以下のものだ。

1.イカゲーム/2.うっせぇわ/3.ウマ娘/4.SDGs/5.NFT/6.エペジーーン/7.推し活/8.親ガチャ/9.カエル愛/10.ゴン攻め/ビッタビタ/11.ジェンダー平等/12.自宅療養/13.13歳、真夏の大冒険/14.ショータイム/15.人流/16.スギムライジング/17.Z世代/18.チキータ/19.チャタンヤラクーサンクー/20.ととのう/21.フェムテック/22.副反応/23.ピクトグラム/24.変異株/25.ぼったくり男爵/26.マリトッツォ/27.黙食/マスク会食/28.ヤングケアラー/29.リアル二刀流/30.路上飲み

(ユーキャン流行語大賞ノミネート30語より引用)

 さて、今年のノミネート後は例年に比べて一段とパッとしない印象だ。全体的に小粒な感じがするし、いつものように「どこで流行ったんだよ」と言いたくなる言葉が入り込んでいる。全体を見れば納得のワードもいくつかあるけれども、今年はそれが弱い気がする。

 2020年は東京オリンピックが開催された年である。例年であればオリンピックに関する選手の名言などが流行語を席巻するが、今年はいまいちそういった盛り上がりに欠ける。いくつかノミネートはされているがコレといったものがない。ややパンチに欠けるのだ。

 さらに、昨年は「3密」が大賞に選ばれ、ソーシャルディスタンスなど新型コロナ関連の言葉が多く選出されたが、このコロナ禍も2年目ともなると、いささか流行語的には弱くなってしまう。

 新型コロナに影響を受けて世間があまり動いてないなかで、オリンピック関連、新型コロナ関連が弱いとなると、やはり苦しいノミネート状況になるだろう。

 そんな状況において、このノミネート語の中から大賞が選出され、12月初めに発表される予定である。例年のごとくこの「おっさんは二度死ぬ」では発表前に大賞を予想し、的確に的中(2019年、ONE TEAMを的中)させているので今年もしっかりと予想させていただく。

2021年の流行語大賞はズバリ、アレ


 2021年の流行語大賞は「ショータイム」と「SDGs」のダブル受賞である。これはおそらく的中すると思うので、しっかりと覚えておいて欲しい。

 さて、こういった流行語は、多くの人に訴求するため、幅広いジャンルから選出することになっている。結果として、こんなものどこで流行っているんだ、という言葉がノミネートされることになるし、流行っていたけどそれはちょっと2年遅いよと言いたくなることがある。

「20.ととのう」

 今年のノミネート語であるこれはまさにそれで、サウナと水風呂の交互浴によって精神的快楽を得たトランス状態のことを指す言葉だ。こんなもの、サウナ業界に近くない人からしたら、整理整頓的な言葉かと思うし、サウナ好きからしたら俺たちの業界からすればもう何年も前の流行だぜ、ということになってしまう。だからあまり納得が得られない。これはあまりに広い部分を対象にしているからだ。

 そういった意味で、もっと狭い範囲で流行語を探れば少なくともその範囲内では的確で納得の流行語が選出されるのではないか。そんな思いでこの連載においても2019年、2018年にアンケート調査を行っている(2020年はこの連載自体が休止していたため未実施)。2018年のおっさん流行語大賞は「自己破産」、2019年は「おむすびころりんクレーター」である。ということで2021年はどんな言葉がおっさん流行語の栄冠に輝くのか。さっそく調査結果を見てみよう。

 例年であれば秋のGIで盛り上がりをみせる東京競馬場において、主にストロングゼロを手にしているおっさんを対象にアンケート調査を実施するが、残念なことにコロナ禍の影響により、競馬場も場外馬券場WINSも制限入場を実施しているため実施が困難であった。

 競馬場にあれほどいた競馬場に来ることが生きがい、みたいなおっさんども、このコロナ禍の2年間をどのように凌いでいるのか。安否が気遣われるところだ。

続く

以下ソース
https://nikkan-spa.jp/1792714