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クイーンズランド・タイガーの想像図

【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑447】2022年、今年の干支は寅こと虎だ。虎のUMAといえば外せないのが絶滅動物である「タスマニアタイガー」が実は生きていたという話だ。

 タスマニアタイガーは名前に「タイガー」とあるが、実際は有袋類の一種だ。姿はどちらかと言えばオオカミに似ており、これは収斂(しゅうれん)進化の結果と考えられている。収斂進化とは、哺乳類のモグラと昆虫のオケラの前足、鳥の羽とコウモリの翼のように、異なる系統の生物が、似た環境的要因下で進化を続けた結果、似かよった形質を獲得する現象だ。

 オーストラリアでは現在もタスマニアタイガーらしき謎の生物が目撃されており、実在する可能性が高いUMAの一つとして考えられている。さて、実はオーストラリアにはもう一頭「タイガー」と呼ばれる未確認生物がいるのをご存じだろうか。その名は「クイーンズランド・タイガー」だ。

 クイーンズランド州を中心に長年目撃されていることから、この名前で呼ばれるようになった。タスマニアタイガーが名前に反してオオカミに似た姿をしているのと異なり、クイーンズランド・タイガーは文字通り、虎を思わせる、大型のネコ科生物に似た外見をしているという。

 大きさは大型犬程度で、顔もネコ科の生物に似ており、口からは鋭く大きな牙が飛び出ていたという。そして体には虎を思わせる黒のしま模様があったそうだ。

 クイーンズランド・タイガーの目撃証言は古く、特にアボリジニたちは昔からこの生物の存在を知っていたとされている。最も古い記録はノルウェーの民俗学者であるカール・ルムホルツ氏の著作に残されているもので、彼は1880年代にオーストラリアのクイーンズランド州北部を探検し、現地のアボリジニたちに「樹上に生活する、凶暴な生物」について記録している。彼はこの生物をキノボリカンガルーとはまた別の生物であると繰り返し述べており、ヒョウのように樹上生活を行う猛獣が別に存在すると強調していた。

 その後、クイーンズランド・タイガーは入植者たちの前にも姿を現すようになり、1920年には家畜の子牛を襲ったオオヤマネコのような生物が複数の人物に目撃されている。1950年代以降は目撃証言が少なくなっているようだが、意外にも近年でも目撃証言が存在している。

 2000年以降の目撃証言ではタスマニアタイガーと混同したような証言もあるが、「ウォンバットやタスマニアデビルを思わせるずんぐりとした顔」「木の上を大きな生物が移動していた」「猫のような動きだった」という点など、木に登らないタスマニアタイガーとはまた違う生物を目撃したとしか考えられない証言も多く報告されているのだ。

 そんなクイーンズランド・タイガーの正体については、その姿や樹上性という点から絶滅した大型有袋類の「ティラコレオ」説が出てきている。ティラコレオは今から約5万年程前に絶滅したとされているが、ずんぐりむっくりとした体や大きな牙、森林で生活していたため樹上性であったと考えられる点など、クイーンズランド・タイガーとの共通点が複数存在している。

 さすがにティラコレオがそのまま現代まで生き残っていたとは考えにくいが、ティラコレオがさらに進化し、もう少し小型化して現在までほそぼそと生き長らえていたというのはどうだろうか。タスマニアタイガーやクイーンズランド・タイガーの生き残りが見つかることを願ってやまない。

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/column/yamaguchi/3911399/

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