科学的な犯罪捜査に“魔術”が正式に採用される日は近いのか――。アメリカの公的な犯罪捜査教習で、なんと遺体発見の方法として「ダウジング」が行われているというのだ。

 L字型の金属棒などを使って地下にある水脈や鉱脈、あるいは埋蔵物などを発見する方法として古来から用いられている「ダウジング」だが、このダウジングが死体発見にも役立てられると主張し、実践している専門家がいる。

 犯罪科学者のアーパド・バス氏は、テネシー州オークリッジにある「ナショナル・フォレンシック・アカデミー(国立犯罪科学アカデミー、NFA)」において、ダウジングを用いた死体発見の方法をレクチャーしている。

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アーパド・バス氏 「The Marshall Project」の記事より

 NFAはテネシー大学が後援する10週間の科学捜査トレーニングプログラムを提供しており、20年前の創設以来、49州と5カ国の機関からこれまで1200人以上の犯罪捜査官が同プログラムに参加している。ちなみに、学費は1人あたり1万2000ドル(約150万円)だ。

 実は、この“ダウジング教習”はNFAの正式なプログラムには含まれていない“特別講義”であり、バス氏のような専門家を非常勤講師として招き、犯罪現場で役立つと思われる実践的な技術を教えることに焦点を当てた教習だという。とはいえ、“真っ当な”研修機関において、効果と機能がまだ科学的に証明されていないダウジングを用いた死体発見法が教えられている背景には、どのような論拠があるのだろうか?

 バス氏は「分解臭気分析(decomposition odor analysis、DOA)」と呼ばれる法医学技術を開発し、人体の腐敗と分解から発生する400を超える蒸気のデータベースを構築した。そしてこの分解臭気や、遺体の骨が生成する「圧電気(piezoelectricity」を検知できる電子機器を作成したのだが、機器には金属製のL字型ロッドが使われており、埋まった死体が近くにある場合、そのロッドが回転するなどの動きを見せるというのだ。しかし、それは万人に可能なことではなく、扱う人物の身体が適切な電圧を持っていなければダウジングロッドが機能することはないという。さらに、ダウジング中に特定のリズムで歩く必要もあるということだ。

 また、このダウジングロッドを複数本使うことで、より広い領域のスキャンが可能になり、最大で半径約400メートルほどをカバーできるという。さらに、深さについても検知能力を増幅することが可能で、バス氏は地下90メートルに埋まった遺体を検知したこともあると話している。

 バズ氏はまた、極小の臭気検知機器をハエに装着して人間の遺体を探すアイデアも考案している。

 バス氏の“ダウジング教習”は受講者にもおおむね好評で、受講修了生の中には実際の捜査でダウジングを補助的に活用している者も少なくないという。

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「The Marshall Project」の記事より

 バス氏の“ダウジング教習”を受けた1人であるジョージア州捜査局のエージェント、トッド・クロスビー氏は、2005年に行方不明になった高校教師の遺体を探すためにバス氏から教わったダウジングを使ったことを2019年に法廷で証言し、実際に人骨の破片を見つけるのに役立った経緯を説明している。

 また、ドラナ・ホール・ボドマー氏は、1980年6月28日を最後に消息を絶った当時18歳の妹のジーナ・レニー・ホールの遺体を発見したのは、バス氏の電子機器のおかげであると話している。

続く

以下ソース
https://tocana.jp/2022/04/post_233613_entry.html

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