―[店員が語る困ったモンスター客]―

 令和の時代になっても“お客様は神様”と考えているモンスター客が絶えない。理不尽なクレームや怒りをぶつけられてしまった店員はたまったものではないだろう。今回は、商品の「割引き」をめぐって嫌な思いをしたという2人のエピソードを紹介する。
 
 スキーショップでアルバイトをしていた上岡理さん(仮名・50代)。その日は、午前中から客で賑わっていた。

「休日ということもあり、店は混雑していました。そんな中、少し派手な学生風の男性がやってきたんです」

 普段であれば、それとなく近づいて接客をするのだが、上岡さんは別の客の接客中だった。

「彼が接客中の私に、『ちょっと来て』と声をかけてきました。接客中だったのでお待ちくださいとお願いしたのですが、大きな声で『俺はスキーウェアを買いにきたんだぞ』と迫ってきました」

 大きな声に驚き、もともと接客中だった客は逃げるように帰ってしまった。

「結局、彼を私が接客することになってしまったのですが、スキーウェアを品定めせずに試着室へ直行しました。そして、『売れ筋のウェアを適当に持ってきて』と言ってカーテンを閉めたんです」

 上岡さんは、仕方がなく比較的人気のウェアを3着ほど用意。試着室に持って行ったのだが……。

「彼は、ウェアの値札を見て『こんな高いもの売りつけるつもりか』と怒鳴りました。私は至って冷静に、『ではこちらのウェアをご試着ください』と一番安価なウェアをおすすめしました」

 すると、今度は「俺が安いものしか買えないと思っているのか」と言い出す始末。上岡さんは反論することを諦め「では、お好きなウェアをご試着ください」と、その場を離れようとした。

 その瞬間、彼はとんでもない言葉を言い放ったのだ。

「『ウェアを買ってほしいんだろう? ノルマを達成したいんだろう?』と聞いてきたのです。確かにその通りなのですが、あえて返答せずにいると『この一番高いウェアにするから、もっと安くしてくれ』と要求してきたんです」

 上岡さんは、バックヤードにいる店長に確認することになった。結局、店長決済金額として、値札から1割引きの価格を伝えたとのこと。

「彼は、『もっと安くなるはずだ』『俺はウェアの原価を知ってるんだぞ』などと、ブツブツ文句を言いながら、結局は購入して帰りました。去り際には『俺がお前のノルマ達成を助けてやったんだぜ』と恩着せがましく言う。本当に呆れましたね」

 百貨店で出会ったモンスター客について話してくれた相場美和さん(仮名・20代)。

 会員優待割引の日は、商品が安くなることもあり平常時に比べて忙しくなる。

「普段来ないようなお客様も来店されるような日でした。そんな中、売り場に高齢の女性客が現れたんです。近づいてくる時点で、何やら一人でブツブツと言っている。その表情は、明らかに機嫌が悪そうでした」

 彼女の独り言は怒り口調で、ネガティブな内容が多かったという。次第に彼女は相場さんに近寄ってきたのだ。

「とある商品の優待に関する質問をしてきました。割引対象外だったのでその旨を伝えたのですが……」

 相場さんに向かって、彼女はいきなり怒鳴り始めたそうだ。

「『なによ、あんた! 今日は仏滅(何事にも凶とされている日)だから嫌な感じだと思っていたのよ! どうりでイライラすると思ったわー。今日はとんだ仏滅だわ!』と言われたんです。心の中では、なんで私が怒られてるの? と思いましたが、割引できない商品についてはどうしようもないので、ひたすら謝るしかありませんでした」

 割引にならないことが気に食わない様子の彼女だったが、気が済んだのか、立ち去ったという。だが、彼女のイライラはここでは終わらなかった。

「彼女の発言にはイラッとしたものの、帰ってくれるならいいやと気持ちを切り替えていました。しかし、1時間ほど経った頃、彼女が恐ろしい剣幕で戻ってきたんです」

続く

以下ソース
https://nikkan-spa.jp/1827009

★関連板★
■えっちな話題なら”ピンクニュース”
http://mercury.bbspink.com/hnews/
■新作AV情報なら”AV情報+”
http://mercury.bbspink.com/avplus/