ロシアによるウクライナ侵攻が長期化するなか、中国と北朝鮮が東アジアで不穏な動きをしている。中国海軍の空母「遼寧」は、沖縄県・石垣島南方で艦載戦闘機の発着艦を連日行い、北朝鮮はジョー・バイデン米大統領の韓国訪問(20〜22日)前に、弾道ミサイル発射を繰り返し、核実験を強行する可能性も指摘されている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と、中国の習近平国家主席、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は「専制主義国家の枢軸」として密約・連携しているのか。ジャーナリストの長谷川幸洋氏が最新情報を分析した。



中国が太平洋や台湾周辺で、軍事的挑発を高めている。一方、北朝鮮は日本海への弾道ミサイル発射を繰り返し、近く「核実験を再開する」という観測もある。

両国の動きが、どこまで深くウクライナの戦争と連動しているのかは確認のしようもないが、事実上、苦戦するロシアに対する「側面支援」の効果を果たしているのは、間違いない。

中国と北朝鮮は慎重に間合いをはかりながら、ロシアに肩入れし始めた。

岸信夫防衛相は10日の記者会見で、「中国の空母『遼寧』が沖縄沖の太平洋で、100回以上も艦載機の発着訓練をしている」と語った。防衛省は12日、「遼寧」が11日も艦載機の発着艦をしたと発表した。発着艦の確認は9日連続となった。

北朝鮮は7日、潜水艦発射型とみられる弾道ミサイル(SLBM)を日本海に向けて発射した。12日夕には、首都・平壌(ピョンヤン)の付近から日本海へ短距離弾道ミサイル3発を発射した。ミサイル発射は今年に入って15回目だ。

一方、台湾国防部は「中国空軍機18機が6日に防空識別圏(ADIZ)に進入した」と発表した。

中朝から見れば、軍事演習やミサイル発射をしたところで、直ちに日米との直接対決を引き起こすわけではなく、ロシアには恩を売れる。自分たちの存在感も高まる。一方、米国や日本、台湾は警戒監視体制を強めざるを得ず、疲弊していく。

いわば、「ローリスク・ハイリターン」で、ロシアを間接的に支援できるのだ。

ロシアの苦戦は、プーチン大統領が9日の対ナチス・ドイツ戦勝記念日に行った演説でも、にじみ出た。勝利宣言はおろか、目立った戦果を誇示できず「侵攻は先制的反撃であり、必要で時宜にかなった唯一の正しい決定だった」と、従来の詭弁(きべん)と強弁を繰り返しただけだった。

とはいえ、ロシアは押し返されるだけなのか、と言えば、そうとも言えない。

米国のアブリル・ヘインズ国家情報長官は10日、米上院軍事委員会で証言し、「戦闘は消耗戦になり、プーチン氏は野望と現在の戦闘能力のミスマッチに直面している。戦争は今後、数カ月にわたって続き、より予測し難く、おそらくエスカレートするだろう」という見通しを示した。

米国が警戒するのは、追い詰められたプーチン氏が生物化学兵器や核の大量破壊兵器を使う可能性だ。西側にとっては「悪夢のシナリオ」だが、実は、当のロシアにとっても難しい選択になる。

なぜなら、中国は「核の先制不使用」を宣言しているからだ。駐日大使館が公表している「中国の核兵器と核軍縮政策」という文書によれば、「中国は先に核兵器を使用せず、非核兵器保有国に対し核兵器を使用しないか、または核兵器を使用すると威嚇しないことを約束している」と明確にうたっている。

ロシアの核使用はもちろん核による威嚇も、この原則と矛盾する。ただし、北朝鮮は別だ。正恩総書記は4月25日、軍幹部に対して、「敵対勢力による核の脅威を、必要ならば、先制的に粉砕する」と述べて、核の先制使用を辞さない姿勢をみせた。

つまり、プーチン氏が核を使えば、ロシアと中国、北朝鮮の足並みを乱してしまう可能性があるのだ。「核をめぐる心理ゲーム」は、複雑な様相を帯びてきた。

以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/article/20220514-Q35H5X6DXRJA7MUY4DEHZBY7TA/

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